2013年7月23日火曜日

第626話 男と女のいる小部屋 (その4) この歌詞が魅了する Vol.3

「白い部屋」がリリースされたのは1975年。
J.C.が欧州放浪の旅から帰り、
生まれて初めてサラリーマンになった年だ。
東京の街には同じジュリーの「時の過ぎゆくままに」が流れていた。
翌々年、レコード大賞を受賞した「勝手にしやがれ」をしのぐ、
最大のヒット・ナンバーがコレ。

しかし、わが心に深く刻まれているのは「白い部屋」。
”朝のコーヒー 冷めてしまうと 僕をゆすり起こした人”、
この部分に差し掛かると、今でも胸の奥が波立つ。
ここ十数年、ほとんどコーヒーを口にしなくなったけれど、
毎朝のように飲んでいた時代があったんだよなァ。
フフッ(自嘲的笑い)、それも遠い昔のこと、
今じゃ、ゆすり起こすのは猫だヨ、
「腹へった、メシよこせ!」ってヨ、ったく。

不可解なことに名曲「白い部屋」はあまりヒットしなかった。
先日ふと思い、年がいもなく(ジュリーよりずいぶん若いけど)、
初めてカラオケで歌ってみた。
いやはや、キーが高いせいかノドが悲鳴を上げたわ。
「勝手にしやがれ」の3倍はエネルギーを消費したネ。
オマケにヘビメタ調の後奏がバカ長く、
まず拍手はもらえないから骨折り損のくたびれ儲け。
これほどカラオケに向かない歌はない、でも、また挑戦するぜ。

「よこはま・たそがれ」のホテルの小部屋や
「積木の部屋」の西日だけが入る狭い部屋と違い、
「白い部屋」にはそれなりのスペースがありそう。
”むなしい広さ うずめるものは”とあるから
主人公の暮らし向きはよかった模様。

でもって、ジュリーのマイ・ベストスリー。

 ① 白い部屋
 ② あなただけでいい
 ③ 時の過ぎゆくままに
  次点:ダーリング

あらためてチェックして再認識した。
五木ひろし、布施明、沢田研二を比較すると、
一番好きなのはジュリーの歌。
色気というか、輝きというか、
観ても聴いても異次元の魅力にあふれていた。
振り返ればこの三人は隔年でレコ大を受賞している。

 1973年 五木ひろし 夜空
 1975年 布施明    シクラメンのかほり
 1977年 沢田研二  勝手にしやがれ

すき間を埋めたのは森進一(襟裳岬)と都はるみ(北の宿から)だ。

最後に一昨日の参院選で、
山本太郎を勝利に導いたのはJR中央線・荻窪駅前における、
ジュリーの応援演説だったことを付け加えておきたい。

=おしまい=