東急池上線・千鳥町にやって来た。
かなりの距離を歩いたが強気の相方、
弱音も吐かずにケロッとしている。
これには予想をくつがえされた。
エナジーはまだまだ残っている。
酸欠にはほど遠いものの、ガス欠症状は出てきた。
昼と夜の間にこうなるのは想定内だから
千鳥町で一休みするつもり。
よって通し営業の店舗を下調べしてあった。
「味かね食堂」に直行すると
あれ?
店内がやけに薄暗いな・・・
そこへ店主が買い出しから戻って来て
「休憩中でェす!」
「エエ~ッ、通し営業じゃないの?」
「中休みあります」
「アチャー!」
肩を落として歩く千鳥の町は飲食店の少ないリトルタウン。
代替店など見つかるハズもない。
まったくもって千鳥よ、キサマッ!
ノブに大悟、アンタらがしっかりしないから
町までこういうことになるんだヨ。
おっと、こりゃ八つ当たりだな、スマン、スマン。
歩くのはいとわないがノドの渇きはたえがたい。
結局は薬局、電車に乗って
昼間っからドリンカブルタウンの蒲田へ出発進行。
いや、蒲田なら進行じゃなくて行進だった。
駅の発車メロディーもあの曲だしネ。
この街に来たらハズせないのは「三州屋
本店」。
都内に何軒もある「三州屋」なれど
本店を名乗れるのは唯一ここだけ。
ほかはすべて蒲田の流れを汲んでいる。
本日二度目の乾杯も黒ラベルの生。
ただし、昼がグラスだったのに対し、夜はジョッキ。
最初のつまみで縞アジと迷いながら択んだハタだが
刺身と薄造りで再び迷う。
つい先日、茗荷谷の「和来路」では
平目の薄造りが刺身の厚さだった。
「三州屋」はだいじょうぶと思いつつも刺身にしたら
それなりのものが供された。
相方のリクエストはカキフライと鮟肝。
カキはそこそこながら
アンコウの肝は生臭くて、いかんともしがたし。
気を取り直してハタあら煮を追加すると
コレが当夜の最高作だった。
中ジョッキを3杯やっつけたことだし、
そろそろ都心に戻るとしよう。
このままお開きというワケにはいきそうもないがネ。
「三州屋
本店」
東京都大田区蒲田5-11-10
03-3731-5647