近くに行ったので、かねてより気にとめていた、
東上野のカフェ・バー「アンドラ」に立ち寄った。
カウンターのみ8席ほどの店内に
先客はカップルと単身女性の計3名。
店主とせがれが切り盛る。
さっそくのビールは苦手な銘柄しかなく、
思い切ってヒューガルデン・ホワイトを。
大麦&小麦を使った白ビールだ。
この日も昼めしが遅かったため、美味少量を心がけよう。
パラパラッとメニューをめくって
おっ、エスカルゴときましたか―。
渡りに舟(ごめん、目タコですよネ)とお願いする。
店主、バツが悪そうに
「えっと、今日はちょっとエスカルゴが・・・」
「あっ、いいッス、いいッス、そいじゃあ・・・」
「オードヴル3種盛りはいかがでしょう?」
「お願いします」
前菜が来る前にベルギーの白ビールはなくなり、
ペルノーの水割りにチェンジ。
整ったオード3点はかくの如し。
プアマンズ・キャヴィア
〆さばのセヴィーチェ
ヤゲン軟骨の白ワイン煮
最初のは茄子の粒々感を活かした、
貧乏人のためのキャヴィアもどき。
セヴィーチェは中南米で食べられるサカナのマリネ。
酢の代わりにレモンやライムが使われる。
いや、なかなか本格的だった。
訊けば、もともとは渋谷の公園通りで
ビストロを営んでいたという、な~るほど。
J.C.が今通う不動前のヘアサロンは
もともと公園通りの坂上にあった。
ビストロはその真裏だったとのこと。
へえ~っ!奇遇ですネ、てなもんでハナシに花が咲く。
お仕舞いに玉ねぎのキッシュを1切れと
スペインのシェリー酒、アモンティリヤードを1杯。
これでベルギー・フランス・スペインと
西欧諸国を飲み歩いたことになる。
お腹もちょうどよい具合。
今宵は上野駅構内のブックストアに寄って
はしご酒は差し控えましょう。
スガちゃんみたいにネ。
「アンドラ(ANDRA)」
東京都台東区東上野5-13-7
03-3847-8418