2匹の狛犬に迎えられ、南門から境内へ。
本殿には中門越しに一礼しただけで参拝はしなかった。
真っ直ぐ向かったのは神門脇に設置された白鳩鳩舎。
1万羽に1羽しか生まれないという純白の伝書鳩が
此処には200羽も飼育されている。
白馬は千頭に1頭だから、その10倍も希少なわけだ。
一昨日は2歳牝馬のレースでソダシが白毛馬として
史上初、G1レースを制した。
今後の人気沸騰は確約されたようなもの。
だいぶ間が空いたけど、そだねーのあとはソダシだねー。
鳩舎から顔を出したり、
舞い上がったりするものの、遠くへは行かない。
給餌はすべて鳩舎内で行われ、
参拝客のエサやりは許されない。
愛宕山の池の鯉のようなわけにはいかないのだ。
エサを求めて土鳩(河原鳩)が集まり、
自然交配のリスクが高まるためという。
鳩舎を見上げるJ.C.の足元に1羽の土鳩が寄ってきた。
辺りに仲間の姿とてなく1羽のみ。
はぐれ小鳩ではあるまいが愛嬌があって可愛い。
しかし、ドバトというネーミングは何とかならないかねェ。
堂鳩が土鳩に変化したらしいがイメージ悪すぎ。
あの観光バスだって、どばとバスじゃ商売にならんし、
鎌倉の銘菓も土鳩サブレーじゃまず売れまい。
休憩所で一憩し、遊就館前へ。
此処には戦没馬慰霊像、鳩魂塔、軍犬慰霊像が並び、
兵士とともに戦い、斃れた生きものの霊を慰めている。
明治以来およそ75年間、75年前の敗戦まで
実に100万頭の軍馬が犠牲になったという。
ローマ時代、戦国時代、西部開拓史等々、
古今東西を択ばず、馬ほど人間に寄り添って
生死をともにしてきた動物はほかにない。
心が痛んで碑銘の文字がぼやけてきちまった。
九段坂を「東京だョおっ母さん」の親子とは逆に歩く。
昭和の昔に映画館で放映されたニュース映画を観ようと、
九段下交差点の昭和館に来たものの、あいにく休館日。
東日本大震災の際、ホールの天井崩落に見舞われ、
廃業に追い込まれた九段会館に差し掛かった。
1934年の竣工時、建物の名称は軍人会館。
戦後、接収したGHQはアーミーホールと呼んだ。
土地を落札した東急不動産が
2022年には建築様式を残した上で
モダンな複合ビルを開業する予定となっている。
近くの千代田区役所内にある図書館に立ち寄ったあと、
一つ橋から神田警察通りを真っ直ぐに