谷中はよみせ通りのカラオケスタジオ「G」。
当店の新型コロナ対策は万全だ。
とはいえ、第3波下で客足は激減している。
数日前、ママからメンバーのひとりに
惨状を報告する電話があった由。
及ばずながら協力と相成った次第なり。
30名のキャパに先客は2人だけだった。
1曲ごとに各自、ステージのビニールシートと頭上に
消毒用スプレーを吹きかけ、自らのおしぼりでマイクを拭う。
われわれ4人は同じマイクを使用することにした。
短い滞空時間で忘年会場へ移動する。
14時に昼めし食べたばかりで
まだ17時だから4つのストマックはほとんどフル状態。
おいぼれ8人衆みたいにステーキなんかムリ、ムリ。
きゃつらより、ずっと若いのになァ。
さっき歩いた諏訪台へと今度は夕やけだんだんを上る。
到着したのは「シャレー
スイス ミニ」。
どこがミニなのか理解できないほど
立派なヒュッテ(山小屋)である。
チーズ・フォンデュとラクレットのコース仕立てを
2人前づつお願いし、スイスのビール、
ナテュルペルル(天然真珠)で、この日二度目の乾杯。
最初に供されたのはサーモン&生ハムのオードヴルと
トマト&レタスのサラダ、そしてなぜかクロワッサン。
スイス人は夜にもクロワッサンを食べるんかいな?
するとこれがバターたっぷりで
一流ブーランジェリー並みの美味しさだった。
フォンデュ鍋には白ワインに煮溶けた、
エメンタールとグリュイエール、2種のチーズが―。
細長い二股フォークに刺したパンの小片で
チーズをからめ取り、黒胡椒を振ってパクリ。
おやつ感覚だから胃に余計な負担をかけない。
鍋底に残ったおこげはこそげ取られてサーヴされた。
スイスの白ワイン、シャスレ‘18年に切り替える。
シャルドネのようなキレ味に欠けるものの、
甘さが勝つでもなく、そこそこにドライ。
わが舌はかすかな発泡を感知した。
ラクレットもスイス製かな?
卓上の天火グリルでおのおのが炙る。
焼け溶けた熱々を茹でじゃが芋に回しかけて味わう。
丸くないからラクレットチーズではないかもしれないが
じゅうぶんに美味しくいただけた。
「アルプスの少女ハイジ」に登場した、
ラクレットは当然、男性より女性人気が圧倒的。
みんなパクパクとよく食べること、食べること。
少女にとどまらず、熟女をもまた魅了する。
ともあれ、和気あいあいの忘年会でありました。
シー・ユー・オール、イン・ネクスト・イヤー!
「シャレー
スイス ミニ」
東京都荒川区西日暮里3-3-12
03-3822-6033