2019年1月21日月曜日

第2050話 ミンククジラは大はずれ (その2)

板橋区・志村坂上の「飯綱」。
店は中山道沿いにあり、
道の下を都営地下鉄・三田線が走っている。

突き出し(300円)のぶり大根はけっこうな量。
ちと生臭さが残っていて一口で箸を置いた。
”本日の鮮魚”をしたためた品書きに見入る。

オススメ3点刺身し盛り(1500円)
 ソイ・ブリ・〆サバ

定番3点刺し盛り(1500円)
 アジ・マグロ・アオリイカ

インドマグロ刺し合盛り(特1000円)
 赤身・大トロ

以上が目を惹いたがJ.C.が注目したのは
活本カワハギ刺し 姿造り 肝入り
しかし
2~4名様(3800円)の文字に即刻、あきらめた。
ちなみに価格はすべて税抜き(以下同)である。

〆サバ(750円)と下仁田ねぎ焼き(450円)を通した。
ニセわさびが不本意ながら、
厚め大きめのサバ自体は悪くない。
それよりも下仁田ねぎがトンデモないボリューム。
青い部分までたっぷりで
大量のおろし生姜と花がつおを従えている。
馬じゃないんだから、こんなには食えないヨ。

インフルエンザの予防に
絶大な威力を発揮するといわれるねぎのこと、
頑張ってはみたものの、道半ばにしてリタイア。
むしろ薬味のおろし生姜をサバに転用してみたら
ニセわさより相性がよかった。

お一人様一杯限りで芋焼酎の森伊蔵を飲ませるという。
価格は950円なり。
20年以上前に大ブレークした銘柄だが
今でも人気の衰えはないようだ。
せっかくだから何年ぶりかでお験しに及んだ。
ロックでやったが鼻腔への突き抜け感鋭くとも
それほどの逸品と、わが舌は認めなかった。
いえ、もちろん旨いんですけどネ。

瓶ビールに戻して何かもう1品。
品書きを再見して北海道・網走より到来した、
ミンククジラ赤身刺し(750円)に白羽の矢を立てる。
択べる薬味はニンニクでお願いした。

ところがコイツが大はずれ。
風味・旨味に乏しいうえ、水っぽくて手の施しようががない。
サカナのスーパー、御徒町「吉池」で買える、
他のクジラ類には遠く、遠く、及ばない。
こういうのを獲るためだけに、IWCを抜けるんだったら
も一度、じっくり考え直したほうがいいかもネ?

「飯綱」
 東京都板橋区小豆沢2-17-7キャッスルマンションB1
 03-3967-0317