2024年10月17日木曜日

第3647話 ♪ 雨がふります 雨がふる ♪ (その1)

この日は朝から雨。
よく降るなァ、ジッサイ。

♪ 雨がふります 雨がふる
  遊びにゆきたし 傘はなし
  紅緒の木履(かっこ)も
  緒が切れた   ♪
   (作詞:北原白秋)

唱歌「雨」は大正8年(1919)の発表。

わが家に傘はあるけど遊び歩きたくない。
雨の日は日比谷・銀座・新橋・北千住・
町屋あたりが定番なんだが今日は町屋へ。
大衆食堂にして大衆酒場の「町屋ときわ」は
メトロ千代田線・町屋駅直結。
サンポップの地下だから雨に当たらずに済む。
降りの強いときは殆ど此処が指定席である。

雨の日は空いてるハズなのに
最近は雨でも数人並ぶようになった。
3名のあとに続き、3分ほど待った。
靴を脱ぎ、入れ込みの小上りにー。
10人掛けの片隅に陣を構えた。

品書きがべらぼうに多いため、
厨房には相当数が配置されるが
フロアはかなり人手不足。
積極的に声掛けしないと放っておかれる。
もっとも注文が済めば料理の出はスムース。
ドライの大瓶と奈良漬、
本まぐろ刺しミニ盛りを通した。

隣りに中年夫婦が座った。
酒は飲まずに二人とも定食と焼き餃子。
焼き餃子なんてあったのかー。
見れば6カンの小ぶりが旨そうだ。

当方は清酒・大関ときざみわさびを追加。
わさびの茎を刻み込んだものだが
とてつもなく辛い。
目も舌も飛び出すかと思われた。

舌を刺激する辛味はインドカレーの
カシミールあたりが断トツながら
鼻にツ~ンと来るタイプは
これが人生ホッテストであった。

いやマイッたな。
食べ切れないどころか半分残したヨ。
世の中にはまだまだ未知の
恐るべき代物が潜んでいるのです。

=つづく=