またまた神保町へ映画を観にー。
「桜の森の満開の下」(1975 )は
芸苑社製作で監督が篠田正浩。
ヒロインは妻君の岩下志麻。
原作が坂口安吾である。
いやはやワケの判らん映画だった。
篠田の作品はずいぶん観てるが
胃の腑にストンと落ちたのは1本もない。
桜の森の満開の下で
志麻の美しさだけが目に焼きつく。
よって映画のハナシはこれでおしまい。
話題を映画の前のランチに移そう。
神保町交差点近くの「Angolo」は
先日紹介したときに
約束した通り再訪した。
今回はパスタ&メインのBコースをー。
アンガス牛スネ肉煮込みのスパゲッティと
鮮魚のソテー マリナーラソースを択んだ。
サラダ&パンはすかさずサーヴされたが
コースだと時間が掛かり、パスタを待つ間に
早くも一番搾り小瓶をお替わり。
すると接客のお嫁さん。
「お待たせして申し訳ございません」
云いながらモルタデッラとソフトサラミの
小皿をスッと置いてくれた。
やさしい気配りに思わずニッコリ。
牛スネは硬かったがタップリでまずまず。
うれしかったのはマダムが説明してくれた、
鮮魚ソテーの盛合わせだ。
「これが太刀魚、これは赤ハタ、
こっちが真鯛で、最後が赤ガレイ」
”サカナが満開” の花盛りであった。
このあとで ”サクラの満開" を観たわけだ。
相変わらず声のデカい店主が八面六臂。
斜め向かいに座った米国人らしき、
アンちゃんがパンのお替わりを願い出ると
「お替わり? 100円貰う! OK?」
その勢いにアンちゃんビビッて
ただうなずくばかりなり。
ハハ、どっちがアメリカ人か判らんな。
小瓶をもう1本もらって外を眺める。
入口に最も近い1番テーブルは
客の出入りがせわしないが
小窓から外が見える特等席でもある。
歩道を行き交う人、車道を走るクルマ。
ほうら甲斐バンドが歌い出す。
♪ 走る車の 泥にたたかれ
見上げたとき 街が泣いてた ♪
「裏切りの街角」は1975年のリリースだ。
「クッチーナ イタリアーナ アンゴロ」
東京都千代田区神保町1-42
03-3295-9189