この土曜日は神保町へ映画を観にー。
最初にシアターへ赴き、チケットを入手。
急がないと整理番号がうしろになるため、
上席を逃すことになるのでネ。
シアターの脇におびただしい数の人々が
3列の長蛇を成していた。
松田優作じゃないが、何じゃこりゃあ!
メインストリートのすずらん通りもスゴい。
行列が何本もあちこちに伸びている。
何百人、いや、千人超えかもしれない。
整理のオジさんに訊ねたらこの光景は
神保町ブックフェスティバルとやらで
サイン本や半額本の大セールだった。
第32回を数え、開催日はこの土・日。
神保町でこんなに大勢の人を見るのは
初めてのことだ。
本が売れなくなって久しいが
この調子なら、まだ大丈夫だと思う。
ほうら、裕次郎も歌い出す。
♪ こわい東京で
どんな仕事してるのか
気にはなったが
大丈夫かと 訊いただけだ
それで帰した
おさな顔もいとしく
ぬれた眸(め)のそこに
嘘はない筈だ
いのちある限り
通うこころ変わらぬと
誓い交わした
大丈夫だと 俺は思う
それでいいのだ
遠く消えたあの子の
白い手袋が
胸にまた匂う ♪
(歌詞:萩原四朗)
「白い手袋」は1958年2月のリリース。
のちに裕次郎の刎頸(ふんけい)の友となる、
長嶋茂雄がジャイアンツにデビューする、
ふた月前のことである。
それはそれとしてただ今、
神保町シアターで開催中の
「小説家・山崎豊子 華麗なる映画たち」。
全5本中、3本を立て続けに観るのだが
この日は「華麗なる一族」(1974 芸苑社)。
阪神銀行頭取に扮する佐分利信がしたい放題。
男優陣はほかに、仲代達矢・田宮二郎・
北大路欣也・目黒祐樹・二谷英明。
女優陣も、京マチ子・月丘夢路・
香川京子・酒井和歌子・大空真弓・
山本陽子・中山麻里と、
今ではは考えられないほどの
豪華なオールスター・キャストである。
=つづく=