2024年10月18日金曜日

第3648話 ♪ 雨がふります 雨がふる ♪ (その2)

きざみわさびに涙した3日後。
またまた「町屋ときわ」へ。
そう、この日も雨だった。

駅から2分も歩けば
京成本線ガード沿いに
「町屋ときわ本店」が暖簾を掲げるが
支店の方は駅直結のため、
集客力に大きな差が出る。

いつものようにドライの大瓶と
先日、中年夫婦のおかげで
存在を知った焼き餃子を発注に及ぶ。
小ぶりでなかなかイケる。
野菜よりも豚挽き肉が主張した。

二人連れの外国人女性が隣りに座った。
ベトナムかミャンマーだろう。
顔がクリソツで明らかに母と娘だ。
どこから来たか訊きたかったが
いきなり見知らぬオッサンに声掛けされたら
せっかくのくつろぎに水を差す。
こんなとき女性の相方がいると都合がいい。
女が絡むと座が和らぐんだ。

母はトマトジュース、娘はジンジャーエール。
酒を飲まないのは当然といえば当然の二人。
何かネギ入り玉子焼きみたいなヤツに
イカゲソバター、ニシン塩焼き、
そして焼きおにぎり。
日本人以上に日本人らしい注文をする。
彼女たちは昨日・今日の来日じゃないネ。

ボーッと見てるだけじゃチコちゃんに叱られる。
大関生貯蔵酒300ml と串カツを追加注文。
串カツは冷酒よりビールとの相性がいいが
餃子を優先した結果がこれである。
うむ、悪くはないネ。

締めはずっと気になってはいたものの、
未食であった鯛茶漬けを所望した。
550円の値付けからして
ポーションが小さいと思われたしネ。

鯛の切り身が胡麻醤油にまみれ、
白飯とだしか緑茶の別添えを想像したが
あにはからんやハナから鯛を載せた白飯に
熱いだしがブッカケられて出て来たヨ。

鯛茶漬けは鯛の刺身をおかずに
飯をそのまま食べるのが J.C. 流。
茶漬けにするのは一番最後にちょっとだけ。
ブッカケ茶漬けも不味くはないんだが
夢はかなく破れた雨の午後でした。

「町屋ときわ」
 東京都荒川区荒川7-50-9
 サンポップ町屋 B1
 03-3809-2335