都営三田線・本蓮沼と板橋本町の中間辺り。
中山道の1本東を走る道筋からちょっと
折れたところにあけぼの商店会なる、
短い商店街を見つけた。
そこに立派な店構えの日本そば屋あり。
さびれた商店街にあって
「田中屋」だけがヤケに目立つ。
店頭の貼り紙の花芽わさびせいろに惹かれた。
この店のそばはかなりのものに相違ない。
われわれクラスともなると
店を見ただけで味まで判るのだ。
ん? われわれクラスって何だ! ってか?
あいや失礼! 上から目線でごめんなさい。
まっ、言葉のアヤにござんす。
機嫌を直され、先をお読み下され。
帰宅後、調べたら店は昭和3年創業。
実に96年の歴史を刻んでいる。
別日(べつび)に訪れた。
狙いはくだんの花芽わさびせいろだ。
花芽わさびせいろ とり天付き(1200円)
卓上の写真を見たら
花わさびの醤油漬けが小皿にー。
てっきり冷たいつゆに花わさびが
散っているものと思ったから拍子抜け。
期待を外されてスルーした。
品書きを手に取り、仕切り直しだ。
ふ~む、もりとざるはつゆが違うんだネ。
ざるつゆはより濃くなるようだ。
そばに海苔は嫌いだからざるは次回、
海苔抜きで試してみよう。
いつになるのか判らんけどネ。
ドライ中瓶とミニかつ丼セットを通し、
お手元の箸袋に目をやった。
きそば 天どん 親子丼
清水町曙通り 田中屋
”どん” の字の違いの意味が
不明ながら、とにかくそうあった。
そばはコシの強い細打ちで上々。
つゆも池之端の行きつけほど
甘さがなくとも似たタイプで好印象。
うん、このレベルなら再訪も
そう遠いことではなかろう。
食後の散歩。
中山道を横断した。
清水稲荷神社は清水町ではなく、
通りの反対側の宮本町にあった。
一礼して手を合わせました。
「そば処 田中屋」
東京都板橋区清水町50-15
03-3961-0261