この夕べは銀座コリドー街のイタリアン。
相方は飛鳥山の行きつけ中華、
「豫園飯店」の看板娘ならぬ看板オネバ、
上海生まれの S蘭である。
帝国ホテルのロビーで待ち合わせ、
小雨がパラつく中を相合傘で向かった。
ディック・ミネと橋幸夫の歌声が
混じって聴こえたが今日はやめとく。
ん? 気になるじゃんかァ! ってか?
「夜霧のブルース」、
「雨の中の二人」の2曲ざんす。
「アンジェロ」は老舗レストラン、
「SNAPPER & GROUPER」と同じビルの
地下だが入口は別で裏口みたいな位置だ。
ちょいと急な階段を注意を払って降りた。
実は前日も此処へ来たんだ。
テッレ・デル・バローロ ’17を
抜栓してもらい、テイスティングを済ませ、
デキャンタージュまでお願いしてある。
バローロは開くまで時間を要するのでネ。
相方はほとんど飲めない。
クリスマスと正月にそれぞれ
赤ワインを1杯飲むだけだと云う。
冷たい飲みものは欲しくないらしく、
いきなりバローロを注いでやった。
当方はドライの生、グラスをカチン。
注文はすべてQR コードからで
苦手なんだよなァ、コレ。
仕方ないから額を寄せ合い、
協力しながらなんとかクリアした。
ブッラータチーズと
セミドライトマトのカプレーゼ。
アヴォカドと海の幸のサラダ。
スパゲッティーニ・カチョ・エ・ペペ。
注文はこの3皿だけ。
互いにあまり食べるほうじゃないんでネ。
カチョ・エ・ペペはチーズ&ペッパーの意。
パルミジャーノとペコリーノに
黒胡椒だけのシンプルなパスタだ。
当店の一番人気らしい。
料理はみな水準を超えている。
いやはやよくしゃべった。
生い立ちや家族についてー。
聞いているうち、上海に行きたくなった。
ディック・ミネの「上海ブルース」が
聴こえてきたが、これもやめとく。
S蘭は頑張り、ワインを2杯飲んだ。
頬がほんのり紅く染まっている。
めしともをのみともに育てよう。
ふと、思ったことでした。
「アンジェロ」
東京都中央区銀座7-2-20
パシフィックギンザビル B1
03-5568-5551