2013年9月12日木曜日

第663話 ハマの舗道を往きました

昨日の「生きる歓び」を読んでくれた山梨県・甲府市のM浦サンと
ニューヨーク市・マンハッタンのK島サンから
同じ内容のメールをいただいた。
河岸の食堂「浜膳」で食べたあじ刺し定食のことである。
「あじ刺しの写真が小さすぎて鮮度が判りまへん」との仰せであった。
植木等じゃありやせんが、こりゃまた失礼をいたしました。
ではあらためて
さァ、このアップでどうだ!
鮮度の高さを判っていただけますよネ?

さて、さて、横浜中央卸売市場から東神奈川駅への道すがら
思い至ったのは白楽駅前から坂道を降る六角橋の商店街だ。
歩いていて楽しい通りで時間をつぶすにはもって来いだ。

テクテクと東神奈川を過ぎ、東急東横線の東白楽に差し掛かる。
ここで同行のP子が音を上げてしまった。
もう歩けまへんとヨ。
さもありなん、かなりの距離を歩かせたからねェ。
少し楽させようと、たった一駅を電車に乗った。

白楽駅から六角橋交差点まで、2本の商店街が平行して走っている。
大通りは六角橋商店街、裏通りは六角橋ふれあい通り商店街。
面白いのはレトロスペクティブな後者だ。
その名の通り、人がすれ違えば互いの袖がふれあうほどの狭い路地。
なのにちゃあんとアーケードがかぶさっている。
すでにシャッターを下ろした店もあるにはあるが
相対的にどうにかこうにか生き残っている様子だ。
どうでもいいけど、デジカメを携帯してるのに
なんでこの通りを撮らなかったかなァ、惜しいことをしたヨ、まったく。

そぞろ歩いて交差点、またもやツレがエンストを起こした。
おい、おい、またかヨ、これからは真夏の真昼は誘わん。

 ♪ 足手まといだから 別れて行きます 
   ゆうべひとりきりで きめました 
   あなたにだまって 旅立つことは 
   身をきるような 身をきるような おもいです 
   わかってくださいますね あなたなら   ♪
           (作詞;高畠じゅんこ)

森雄二とサザンクロスの「足手まとい」は1980年前後のヒット曲。
当時、スナックで飲んでると、有線からひっきりなしに流れてたっけ・・・。

足手まといとまで言っちゃ可哀想だけれど、
「おまえは武士の末裔だろがっ!」―のど元まで出掛かった。
すると折りよく六角橋交差点のすぐそばの道端に
ベンチが設置されてるじゃないの。
渡りに舟とそこで休ませておき、こちらはしばし近辺の探索である。

30分ほど費やして戻ってみたら、何とか元気を取り戻した様子。
先刻、電車に乗った東白楽へだましだまし歩かせて
再び電車で舞い戻った横浜駅である。