2013年9月13日金曜日

第664話 ハマで氷を食べました

すごろくじゃないけれど、振り出しの横浜駅に戻る。
たかだか数時間前に品川発の京浜急行で乗り込み、
ここからハマの市場まで歩いたのだった。

とにかく疲労回復にはガソリンを注入するしかない。
P子のリクエストは何と、かき氷であった。
ネット検索では横浜高島屋内の「清月堂」」が界隈では一番と出た。
甘味喫茶は気に染まぬものの、背に腹はかえられない。
弱ったポパイにゃほうれん草、まいったP子にゃかき氷ときたもんだ。
それじゃあ、オマエは何なんだ! ってか?
ヘヘ、J.C.にはよく冷えたビールでやんすヨ、決まってるじゃん。
ちなみに語尾のこの”じゃん”っていうのネ、
これってハマッ子弁だって知ってました?

「清月堂」は混んでいた。
ウェイティング・スペースで待たされること10分。
案内された店内はまさに女だけの都だ。
右を向いても左を見ても、女、おんな、オンナ。
ザッと数えて30人は下らない。
老若を問わず、女性であふれ返っている。

男独りの立場上、何だか女風呂に迷い込んだ心持ち。
もっとも状況は多勢に無勢だから
”見る”んじゃなくて”見られ”ちゃうのが関の山だ。
思わずタオルで股間を隠しちまった・・・ってのは悪い冗談。
あっ、言っときますがネ、J.C.は基本的にシモネタは嫌い。
映画「ゴッドファーザー」でシチリア娘を演じたグラマラスな女優、
シモネッタ・ステファネッリは好きですけどネ。

両サイドが狭苦しい席におさまり、向かいの氷ミルクをながめつつ、
こちらは氷いちごをいただいたのでした。
もっとも半分はお向かいに献上しましたが・・・。
1杯半のかき氷で息を吹き返してくれれば、それに越したことはない。

確かにそこいらの甘味処のかき氷の水準は超えていた。
でもネ、いかんせん甘すぎだろうヨ、コレ。
普段、甘いもんとは縁がないから余計に強烈だ。
浅草はひさご通りの「初音茶屋」に遠く及ばないし、
谷中銀座に脇の「ひみつ堂」にも近く及ばない。
かき氷はシロップよりも何よりも、かき削られれた氷そのものが肝心。
朝日に輝く新雪のごとき氷となれば、「初音茶屋」に勝る店はない。
今シーズンは一度もおジャマしてないが、女将さん元気かな?

デパートの外に出ると、外はまだ明るい。
でも、そろそろ飲み始めても後ろ指を指されぬ時間となった。
駅の改札口を行き交う人々にも
会社帰りのサラリーマンがポツポツと混じっている。

さあて、いよいよハマの酒場で飲むのだ。
ハマの酒場となれば、
ほうれ、聴こえてきました、きました、あの曲のイントロが・・・。

「甘味茶屋 清月堂 横浜高島屋店」
 神奈川県横浜市西区南幸1-6-31 横浜高島屋 4F
 045-311-5111