2025年1月1日水曜日

第3701話 駅舎より トイレが立派 堀切駅

おめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

年末も末の末の或る日。
日暮里駅から京成本線・各駅停車に乗った。
降りたのは5つ目の堀切菖蒲園。
この時季、菖蒲園に行っても
花菖蒲は咲いていない。

よって駅の周りをぶ~らぶら。
でもネ、陽の高いうちの飲み屋街は
どこか間が抜けてるんだ。

綾瀬川と荒川を両方まとめてまたぐ、
全長1kmはありそうな堀切橋を西へ渡る。
風の強い日は無謀ながら
陽射しに恵まれたこの日は
歩を進めながらウキウキしてきた。

そうだ! 堀切菖蒲園の代わりに
柳原千草園を散策しよう。
おっと、その前に東武伊勢崎線こと、
東京スカイツリーラインの堀切駅に寄ろう。
沿線で最も乗降客数が少ないのが当駅だ。

現在、堀切は葛飾区の地名だが
堀切駅は足立区・千住曙町にある。
荒川(旧荒川放水路)の開削により、
駅周辺が取り残されてしまったのだ。

23区内にしてはのどかな東口駅舎。
東口から西口へは専用ではないものの、
空色の陸橋を渡らねばならない。
西口の佇まいも東京にいることを
しばし忘れさせるものがあった。

そんな駅舎よりトイレの建屋が立派で
駅舎側から女子トイレ、多機能トイレ、
男子トイレの順に並んでいる。
このアンバランスの妙にしばし立ちすくむ。

駅の西側に東京未来大学あり。
創立して17年の新しい学び舎だが
もし未来大学無かりせば、
堀切駅の未来も無かったものと思わせる。
冬休みなので猫の子1匹いなかったがネ。

京成本線をくぐり、伊勢崎線を渡って
柳原千草園にやって来た。
ルミ子の「わたしの城下町」じゃないけれど
四季の草花が咲き乱れる憩いの場は
丸三製紙千住工場の跡地を
足立区が買収し、1989年に開園した。

草むらを猫の子が1匹ノソノソ。
白と黒のツートンカラーだ。
警戒したのか、初めて見る J.C.の顔を
見つめたまま固まっている。
差し向かうこと3分あまり。
頭を撫でようと近づいたら
とんずらしたのでバイバ~イ。