2025年1月8日水曜日

第3706話 懐かしの そごうに登って 映画祭

1月3日、出掛けました。
昨年末27日から今月30日まで
角川シネマ有楽町において
ただ今開催されているのが
「市川雷蔵 映画祭」
 ” SCREEN DEBUT 70th
   刹那のきらめき "
全37本の製作すべてが大映である。

角川シネマ有楽町は有楽町駅前、
ビックカメラの8階。
かつてそごうデパートの在った建物だ。
思い出すなァ、
フランク永井の「有楽町で逢いましょう」。

♪ こころにしみる雨の唄
  駅のホームも濡れたろう
  あゝ小窓にけむるデパート
  今日のシネマはロードショー
  かわすささやき 
  あなたとわたしの合言葉 
  「有楽町で逢いましょう」   ♪
   (作詞:佐伯孝夫)

この曲は1957年7月のリリース。
有楽町そごうが開業する際の
キャンペーン曲である。
J.C.は小学校に上がる前年だったが
リアルタイムでよく覚えており、
フランクのナンバーでは
昔も今も変わらぬマイベスト。

さて、雷蔵好きにはたまらない催し。
かく云う J.C.も胸弾ませ、心躍らせた。
本日の1本は「お嬢吉三」。
監督が田中徳三。
共演は浦路洋子、中村玉緒。
歌舞伎の脚色を存分に楽しめるものの、
チャンチャンバラバラの度がチト過ぎた。

翌日はまず「切られ与三郎」。
監督が伊藤大輔。
共演は淡路恵子、冨士真奈美。
歌舞伎狂言「与話情浮名横櫛」が原案。
宮川一夫による引き締まった画面に
観る者は否応なしに引きずり込まれる。
錦之助が淡路恵子に惚れたのもうなづける。

続いての「弁天小僧」」。
監督は同じく伊藤大輔。
共演が勝新太郎、青山京子。
これまた歌舞伎狂言「白浪五人男」より。
”知らざあ言って聞かせやしょう”
雷蔵のマイベストにして
すべての邦画中、3本の指に入るほど
愛してやまない作品なのです。