いつもの「豫園飯店」@飛鳥山。
もう何十回と来てるが
今日は初めて麻婆豆腐を注文した。
量を半分にしてもらい、半ライスでー。
中瓶を3本は飲むから
このくらいでちょうどいいんだ。
J.C.の定席はレジ前の大きな丸卓。
8人ほど座れ、単身客の相席で埋まるが
13時過ぎに来るため、いつも卓を占有。
レジのうしろは厨房で
今日はその辺りがヤケに騒々しい。
たまりかねて席を立って行った。
「まことに申し訳ありませんが
もう少し静かにしていただけませんか?」
担当の S蘭は眉をハの字に寄せたけど
ほかの女郎衆は
「うひゃ、うひゃひゃひゃひゃあ!」
中国人がマジで笑ったら
その騒音たるや、日本人の比ではない。
余計にやかましくしちまったヨ。
やれやれ。
麻婆豆腐が調った。
減量したのにけっこうなボリューム。
一口食べて、味はいいけど油分が多い。
卓上のペーパーナフキンをクルッと丸め、
余計な油を吸い取らせた。
麻婆の横に紙団子が4つ並んじまった。
皿下げに来た女将の大娘(オネバ)が
怪訝(けげん)な目つきで訊いてくる。
「コレなあに?」
「丸めたティッシュだヨ」
「なあんだ、アハハハ!」
肩を思いっきり引っぱたかれた。
その大娘が小さな酒瓶を持って来る。
「何だいコレ? くれるの?」
「うん、飲んでみてー」
トクトクやって
「クイ~ッ・・・くわ~っ!」
ノドが焼けるように熱い。
ボトルを確かめたら
酒精度56%の白酒(パイチュウ)だ。
ひな祭りの白酒(しろざけ)とは雲泥の差。
こりゃマイッたな、ウォッカより強いぜ。
経済力においてロシアとチャイナは
まるで勝負にならんが
酒の強さでもチャイナが圧倒している。
牛欄山 二鍋頭酒などと、
聞いたこともない名前が付いていた。
3本目のビールはもうチェイサー代わり。
白酒はウイスキーのポケット瓶ほどなのに
小さいながら飲み切ること能わず。
ボトルをポケットにしまいました。
そろそろ帰ろ。
くわばら、くわばら。
「豫園飯店」
東京都北区滝野川2-7-15
03-5394-9951