終戦80年 映画で振り返る
「戦後」を生きるということ
何が言いたいのか
よく判らない特集を開催中。
全16本のうち観たのは2本。
小津安二郎の3本をはじめ、
既視の作品が多いためだ。
1本目は渥美清主演、
「おかしな奴」。
1963年、東映の製作で
監督は沢島忠。
美空ひばり母娘に慕われ、
錦之助の一心太助シリーズ、
鶴田浩二の人生劇場が代表作。
共演は三田佳子、南田洋子、
佐藤慶、田中邦衛の面々。
落語家・三代目三遊亭歌笑の
実話に基づいており、
寅さんシリーズが始まる6年も
前ながら渥美のおかしみは
すでに群を抜いている。
三田佳子もさることながら
南田洋子の美しさと言ったらない。
昔の女優サンは本当に綺麗だった。
左幸子との取っ組み合いが
話題となった「幕末太陽傳」が
つとに有名だが
J.C.的には本作が一番好きだ。
TV好きなら ’70年、
連続テレビ小説「虹」だろう。
「悲しき口笛」は
1949年松竹の作品で
監督が家城巳代治。
代表作は「路傍の石」。
美空ひばりのシングルレコード、
A面デビュー作にして
初主演映画でもある。
戦争で生き別れになった、
兄役の原保美が懐かしい。
NHKのTVドラマ「事件記者」で
新聞社4社が入り乱れる中、
東京日報の記者、
麻薬のベーさんが印象に残る。
これから上映される作品で
オススメは小津の「東京物語」、
成瀬巳喜男の「浮雲」だろうか。
8月16日からは
よみがえる 田宮二郎
が始まります。