2019年9月30日月曜日

第2230話 あの娘もこの娘もピチ娘 (その1)

♪   スイム・スイム・スイム スイムで踊ろう 
  あの娘(こ)もこの娘(こ)もピチ娘(むすめ)

  拗ねて渚にきたものの 炎のような波頭
  追ってきてくれ きてほしい
  感じが出ないよ ひとりでは
  青いこの海 きみのもの
  スイム・スイム・スイム 
        スイムで踊ろう 渚は恋のパラダイス  

        (作詞:佐伯孝夫)

「あの娘と僕(スイム・スイム・スイム)」は
1965年6月5日にリリースされた橋幸夫のヒット曲。
この年、レコード大賞を美空ひばりの「柔」と
激しく争った末、僅差で敗れている。
しかし、この伏線があったからこそ翌’66年に「霧氷」で
大本命・加山雄三の「君といつまでも」を特別賞に追いやり、
大将を、もとい、大賞を手にしている。

てなこって例により、
橋幸夫のマイ・ベスト5をいってみましょう。

① あの娘と僕
② 江梨子
③ 僕等はみんな恋人さ
④ 雨の中の二人
⑤ おけさ唄えば
 次点 舞妓はん

古い曲ばかりだがベストワンの「あの娘と僕」を
いきなり紹介したのにはワケがある。
その日は神奈川県・川崎市に遠征。
降り立ったのは東急田園都市線・溝の口駅。
のみとも・Fチャンとはしご酒の予定だ。

溝の口には30年も来ていない。
よって町の散策にいそしむため、
約束より1時間以上早く先乗りした。
町随一の酒場「いろは」で落ち合うのが開店の16時。
まだ15時前だった。

ひとしきり徘徊したあと、
古い町中華「S」に赴き、
餃子でビールを楽しもうと思いきや、
「本日終了」の札がぶら下がってやんの。

急遽、他店の物色を余儀なくされ、
「いろは」のある西口商店街にやって来たら
ここでFチャンとばったり。
彼も先乗りしていたわけだ。
さほど広くもない溝の口、偶然ではなく必然かもネ。

=つづく=