スーさんからのメールは
並の呑ン兵衛より
五月蠅いという自己申告。
下手な店には連れて行けない。
”酒の肴は詳しい” と
いうくらいだから
これは ”和漢洋” の ”和” で
いくしかあるまいな。
さすれば豊富な酒肴の揃う、
鮨屋が望ましいものの、
歌合戦戦場の近くには
コレといった鮨屋がござらん。
昼から食って歌うつもりだが
夜のみ営業が数軒あるばかり。
昼開ける店も1軒あったものの、
ビールがエビスのみの惨状。
よって「喜常寿司」に
白羽の矢を立てたわけだ。
いくら何でも
大事な客人を伴うのに
ぶっつけ本番はないやろ!
よって下見に訪れた次第なり。
つけ台のほぼ中央に促され、
さっそく赤星中瓶を
トクトクのクイ~ッ!
生きる歓びを実感する。
当店のランチタイムは
喜常ミニ丼セットの独壇場。
16種もある小どんぶりから
3種択ぶことができ、
味噌椀・デザートが付いて
希望すればいなりずしまで
サービスされるというもの。
「喜常」の由来は常にお客様を
喜ばせることかららしいが
いなり(きつね)の存在も
その理由に一役買うのだろう。
今日は下見につき、お好みでー。
まずはつまみにせいこ蟹をー。
ずわいのメスである。
これには生酢を所望した。
にぎりに移行する。
平目昆布〆・肝付きかわはぎ・
小肌・しゃこ・ぼら白子・
やいとがつおの6カン。
やいとはすまがつおの別称だ。
最初の昆布〆が
混ぜわさびで来たため、
おろし立ての本わさだけでと
わがままを言わせてもらった。
絶賛とはいかないまでも
押し並べて水準は高い。
これなら客人を
満足させることが出来そうだ。
信州・大町の銘酒、
りゅうすいせん。
その冷酒を1合半いただき、
お勘定は金8900円也。
ごちそうさまでした。
「喜常寿司」
東京都文京区千駄木3-32-11
03-5809-0174