2023年4月17日月曜日

第3254話 若大将と紋次郎 (その2)

杉並区・荻窪は
「さんかく山」のけんちん汁定食。
不満はメインのけんちん汁にあった。
出汁感イマイチの白味噌仕立てなのだ。
けんちんの王道は胡麻油香る醤油だろう。
そして里芋の不在があまりに痛ぃ。

大根・人参・椎茸・山えのき・油揚げ、
あと何だったっけ?
数えたら全部で7種あったが
思い出せないくらいに印象が薄い。
ダメだこりゃ!

そして何よりも気になって
仕方がなかったのが隣りの席の若い娘。
風邪だか花粉症だか知らんが
終始、鼻水をすすり続ける。
(うるせェ、オヤジだな)
そもそも鼻はすするもんじゃなく、
かむもんなんだぜ。

日本人はあまり頓着しないが
欧米で鼻すすりはバッド・マナーの極み。
そばやラーメンをすすり続けてきた民族だから
しょうがないかもしれないけど、
今や何でもグローバル化の時代だからネ。

と、言いながらも最近はあまり見ないものの、
欧米人は何度も鼻をかんで
クチャクチャになったハンカチを
ポケットに忍ばせたりしている。

さすがにアレはゴメンこうむりたい。
太田裕美じゃないけれど
ああいうのを「ゴメンのハンカチーフ」と言う。

荻窪で人気のおにぎり屋だったが
何一ついいことはなかった。
おっと、ただ一つ小さなデザートがよかった。
イタリアンのセミドライトマトみたいな
苺の果肉入りアイスは美味しかった。

さァ、これから何処へ行こう。
北口の飲み屋街なら何とかなるかも?
「さんかく山」は結局、
ゴメンのおのぎり屋だった。

ボクは死ぬまで此処に戻らないゾ。
いいだろう?
あっしには関わりのねェ、
お店(たな)でござんした。
今話は若大将と紋次郎でまとめてみました。

「おにぎりの さんかく山」
 東京都杉並区荻窪5-29-9
 03-5397-1955