朝食後の紅茶を飲みながら
ボンヤリ考えていた。
ランチは何を食べようかな?
というより何処で飲もうかな?
そうだ! 餃子でビールを飲もう。
餃子なら江東区・大島、
「亀戸餃子 大島店」が一番。
北区・飛鳥山、
「豫園飯店」が二番。
さァ、大島へ出掛けよう。
いや、ちょっと待てヨ。
「亀戸餃子」ならば、
大島店はもとより、
錦糸町や両国にも行ってるが
亀戸本店はずいぶんご無沙汰。
日暮里駅前から
亀戸行きのバスに乗り込んだ。
11時半に到着すると
早くも6人が待っていた。
飲まずに食うだけの客も多く、
回転が早いから10分足らずで入店。
ドライ大瓶と電氣ブランを通す。
餃子は2皿10個がミニマムだ。
「亀戸餃子」は全店、
同じところで製造される。
よって物自体は一緒、
変わるのは焼き方だけである。
相変わらず本店は焼きが強い。
目の前のオバちゃんが
お替わりを奨めてくれるが
これから錦糸町店に行くからと
丁重に辞退し、お代は1650円也。
ひと駅歩いて錦糸町。
此処でも3分ほど待って入店。
当店はミニマム1皿5個。
本店は餃子以外に何もないが
こちらは麺類や炒飯も提供する。
ドライ大瓶と1皿。
さすがに1皿じゃ気が引けるので
続けて老酒ともう1皿。
焼き方は本店と大島店の中間だ。
ナリは小さめながら20個食ったら
少食派にはこたえ、腹いっぱい。
お代は1740円。
ちなみにつまみのもやしは
本店が無料は無料で錦糸町は有料。
165円だったかな?
メチったワケじゃないけど
注文しなかった。
今後はさっきの口上を言い訳に
1店限りにしとこう。
あまり注文しない餃子だが
他店のモノも試してみようかな?
錦糸町駅前から
日暮里行きのバスに乗りました。
「亀戸餃子 本店」
東京都江東区亀戸5-3-4
03-3681-8854
「亀戸ぎょうざ 錦糸町店」
東京都墨田区江東橋3-9-1
03-3634-9080
自宅に排水管工事が入るため、
そういうのが大嫌いな J.C.は
立会いを管理人さんに任せて
家を一目散に早く出た。
出たら当然、飲むのが当たり前。
昼飲みには事欠かないが
朝飲みは選択肢が狭まる。
朝から飲める店は北区に多い。
かつての軍都が集中して
夜勤明けの労働者のために
早朝から店を開ける伝統が
今でも残っているのだ。
JR京浜東北線・赤羽駅下車。
到着した「いこい 本店」は
11時開店だと云う。
近くの「いこい 支店」は
7時から開けていると云う。
ドライ大瓶と小肌酢を通した。
珍しいカルダモンボールと
串カツを1本だけ貰い、
総額1200円での楽しみに満足。
11時になって本店に戻り、
天羽ハイボールと蛍烏賊醤油漬け。
蛍烏賊は「神谷バー」に軍配だ。
お替わりは栃尾の油揚げと酎ハイ。
支払いは1040円。
本店のスタッフは若い男女が多い。
翻って支店は年期の入ったオネバ。
貫禄がまったく違う。
J.C.はオネバの方が性に合う。
飲んでて気分が乗って来る。
お次は赤羽随一の酒場。
軍都中の軍都、この街に来たら
何はともあれ「まるます家」だ。
まずはサッポロ赤星中瓶を
お願いしてつまみの吟味。
おっと、なまず唐揚げがあった。
元々、川魚専門店につき、
鯉と鰻はいつでも食べられるが
鯰はなかなかお目に掛かれない。
大満足の会計は1300円。
3軒ハシゴして計3540円。
赤羽ならではである。
いきなり耳の奥で
五木ひろしが歌い出す。
♪ よこはま たそがれ
ホテルの 小部屋 ♪
今日の J.C.は
♪ あかばね あさざけ
酒場の ハシゴ ♪
でありました。
楽しき哉、わが人生!
「立飲みいこい 支店」
東京都北区赤羽南1-5-7
03-5939-7609
「立飲みいこい 本店」
東京都北区赤羽1-3-8
03-3901-5246
「鯉と鰻のまるます家 総本店」
東京都北区赤羽1-17-7
050-5890-2386
荒川区役所そばの日本そば屋、
「ますや」でタマげている。
出前の曲芸は日本ならではだ。
全世界に誇ってよいと思う。
驚きつつも菊正常温に切り替え、
天もりを追注した。
コシのあるそばに
天ぷらは海老・椎茸・玉ねぎ。
なかなかだった。
殊に玉ねぎが美味し。
半月後の再訪時は
冷やしたぬきそばと
とろろまぐろ小丼のセットをー。
何もまた同じものを食べなくとも
思いながら初回で味をしめた、
とろろまぐろの再食に及んだ。
此処へ来るとドライ大瓶と
菊正1合が定番となり、
この日もその線でいった。
チョコンと供される、
きゅうり浅漬け&たくあんが
少食の身にはちょうどよく、
何ともうれしい。
池之端の行きつけもそうだが
2枚づつのきゅうり&たくあんは
何軒もの日本そば屋で見てきた。
互いに示し合わせているとは
考えにくいが暗黙の了解なのかー。
先日は珍しいものを食べた。
荒川区の食事処では再三再四、
”あらかわ満点メニュー”と
遭遇する機会がある。
女子栄養大学短期大学部と
荒川区と当該店が
三つ巴のコラボを見せる、
特別メニューはボリュームがあり、
栄養バランスにも長けた献立だ。
此処では
香り揚げ出し豆腐のおろしそば
でもねェ、何だかなァ・・・。
たっぷりのおろしはいいが
豆腐とそばがマッチしない。
豆腐って、麺や飯とは
相性がよくないんじゃないかな?
合うのは麻婆豆腐丼だけだ。
南千住の汐入地区に
同名店の「ますや」を見つけ、
ある日、店主に訊ねた。
「南千住の『ますや』さんは
こちらの縁戚か何かで?」
「いや、いや、ウチは西新井。
まったく関係ございやせん」
だけれども好奇心旺盛の J.C.、
知ってしまったからには
行かずにおられない。
近々、訪れるつもりであります。
「ますや」
東京都荒川区荒川2-3-7
03-3891-0993
若い頃はほとんど利用しなかった、
バスによる移動だが
最近はとても気に入っている。
何も見えないメトロでは
気付かなかった景色の楽しさ。
当たり前だろ! と言われても
まさに目からウロコがポロリ。
加えて好いことがもう一つ。
飲食店の新たな発見に繋がる。
これは何物にも代えがたい。
荒川区役所に近い、
「ますや」もそんな1軒だ。
浅草寿町行きのバスの車窓から
この日本そばの老舗を目視した。
素朴な佇まいなれど、
コレは佳い店に違いない、
そう、思わせるものがあった。
以来、何度かおジャマしている。
忘れられないのは初回。
右手にカウンター5席。
左手に4人掛けが5卓あり、
一番奥に2人掛けが1卓。
そこに案内された。
まずはドライの大瓶と
まぐろとろろを通した。
いわゆるまぐろ山かけだ。
ふと見やった壁に2枚の写真。
セピア色の撮影は昭和10年。
店頭に3人の男性が
今、出前に出発するところ。
3人の女性はお見送りである。
みなずいぶん担いでいるけど
うち1人がスゴいのなんのっ!
そばとどんぶりが15段重ねだ。
道中大変だろうが目的地に着き、
どうやって着地させるんだ?
これはすでにサーカスの世界。
彼らはまさに曲芸師である。
写真に写る屋号は「桝屋」。
住所は足立区栗原町とあった。
この地名は今も残り、
東武伊勢崎線・西新井駅の
北側に当たる。
いずれにしろ度肝を抜かれた。
=つづく=
目黒区は駒沢通りと環七が
交差する駒沢陸橋近くに
「華空間」なる中華料理店あり。
駒沢大学から大岡山へ走る、
クルマの車窓から建物を見たとき、
思わずわが目を疑った。
夜空に浮かび上がるその姿が
原爆ドームそっくりで
そのミニチュア版といった感じ。
帰宅後、調べてみて
「華空間」を識るに至った。
さっそく出掛けた。
最寄りは東急東横線・学芸大学。
でも、そこから10分以上歩く。
大して変わらんやと
一つ手前の祐天寺から向かった。
ところがこれが大失敗。
猛暑日に無謀なことをしたと
悔やんでみても
アフター・フェスティバル。
到着したときには
滝のような汗である。
しかも、この日の「華空間」。
エアコンが故障中と来たもんだ。
いや、地獄でっせ。
扇子なんか持ち歩いたことなく、
団扇代わりに菜譜をパタパタ。
焼け石に水である。
ビールのキリンラガーは
我慢するとして食べるのは
冷やし中華以外、何があろう。
もし此処が日本そば屋でも
普段は口にしない冷や麦か
そうめんになっただろう。
焼き豚・ハム・蒸し鶏の乗った、
ぜい沢な皿が運ばれる。
でも、暑さのせいか食欲がない。
頑張ったけど残した。
瓶のあと、同じキリンの生中は
しっかり1杯やっつけた。
食後のアイスコーヒーも飲んだ。
オモテに出て原爆ドームを再見。
環七を北から来れば見えるが
南からだと陸橋がジャマして
まず気が付かないなコレはー。
帰りも腹をくくり、
炎天下の徒歩を決め込んだ。
柿の木坂通りを真っ直ぐに
都立大学駅へ向かいました。
「華空間」
東京都目黒区柿の木坂3-3-1
03-3414-7562
朝食は毎日、トーストを焼く。
でも、ときとして外に出る。
この日曜日もそうだった。
初めて訪れたのは
文京区・根津の「一卵亭」。
「下町たまご食堂」を名乗る店だ。
根津を含めた谷根千を
下町と呼ぶ人が少なくないが
J.C.的に此処は下町ではない。
自身が抱く下町の条件は
隅田川下流の左右500m以内だ。
上野のお山を越えたら
下町とは云えない。
それはそれとして
日曜日の朝8時過ぎに訪れると
カウンター5席のみの超小体な店。
先客はカップル1組だけだった。
「たまご食堂」を自認するから
たまご料理は何でも揃う。
茶碗蒸し以外はネ。
ただし、朝食は3種類に限られる。
=朝のサービスメニュー=
濃いたまごはんセット(680円)
ベーコンエッグセット(640円)
釜玉うどんセット(560円)
TKGを食べる習慣がないため、
うどんも滅多に食べないため、
一択のベーコンエッグをお願い。
目玉1個にベーコンたっぷり。
キャベツ&水菜サラダ、
生海苔味噌汁、ごはんは多めだ。
ビールがエビスしかなく、
最も苦手な銘柄につき、
梅酒のソーダ割りでお茶を濁す。
まずまず美味しくいただいたが
自宅のと、さほど変わらない。
それでも一般的に
満足度は高いものと思われた。
話は変わるが J.C.はたまごを
卵と書くことに抵抗がある。
よって普段は玉子と表記する。
これは以前、何かの読み物で
中国で卵は虫や蛙のそれを
意味すると知ったからだ。
上野のそば屋で知り合った、
山東省出身の青年がいて
彼に卵について訊ねたら
やはりそうだったが
鶏卵を卵と書いても
間違いではないとのこと。
でもネ、卵の字をよく見ると
まさに蛙の卵そのものじゃ
ございませんか?
「一卵亭」
東京都文京区根津2-37-1
03-5834-8909
ここ数年、夏になったら恒例の
「弁天山美家古寿司」。
相方も毎度のことにT子サン。
彼女の誕生日が八月で
その前後、あるいは当日に赴く。
お歳のせいか、五代目の姿なく、
六代目の真ん前に陣取った。
ドライの中瓶を注ぎ合いカチン。
いつも通りにチョコンと出たのは
まぐろ血合いの角煮。
さっそく握って貰う。
毎年、鮨種も食べる順番も
ほとんど一緒。
二人して同じものを1カンづつ、
2種同時にお願いして往く。
最初の平目昆布〆を箸でつまむと
酢めしがバラけた。
握り方が柔らかいのだ。
めし集めに箸を動かしていたら
平目が再び目の前に置かれた。
「ん? どしたのコレ?」
「リベンジですっ!」
そういうことかー。
今度は固めに握られていた。
今は亡き四代目を語りながら
いただいたものはかくの如し。
ヒットには〇、
クリーンヒットには◎を付けた。
〇平目昆布〆・さより・真鯛・
◎酢あじ・〇小肌・新いか・
平貝・〇車海老・しゃこ・
煮いか・〇かつお・玉子・
◎穴子下半身・◎穴子上半身
14カン、いや、15カンを堪能。
酢あじは初訪問の47年前から
まったく変わらぬシゴトぶり。
穴子にはあらためて日本一、
いや、世界一の折り紙を付けたい。
「今日はあまり食べられないの」
「あれ? どうして?」
「これから『志婦や』なんでネ」
「あゝ、よろしく言って下さい」
「志婦や」の若女将は
中学校で六代目の二年後輩。
大将は六代目妹と同級生なのだ。
実は J.C.、この二日前にも
「志婦や」を訪れている。
その際にあとで寄る旨を伝え、
上手いこと席を融通するよう、
お願いしてあった。
予約を受け付けない店なのにー。
鮨屋のあとにつき、
生モノは回避して厚揚げと
しらすおろしで飲み直す。
大女将が丁寧に焼き上げる、
厚揚げもまた世界一なのでした。
「弁天山美家古寿司」
東京都台東区浅草2-1-16
03-3844-0034
「志婦や」
東京都台東区浅草1-1-6
03-3841-5612