2025年10月7日火曜日

第3900話 平井の町で 煮込みませんか? (その2)

そうして到着した江戸川区・平井。
総武線のガードを潜り、
南口の平井駅通りへ。
この商店街も好きな道筋である。

商店街を右折して
以前、美味極まりない珍魚、
アブラボウズの煮付けに出逢った、
和食店の前に来るも店名は変わり、
ボウズも品書きになかった。

それではと馬刺しを食べた、
「みちのく」に廻ったら
店は続いているのか、
閉業してしまったのか、
シャッターが降りていた。

はて? どうしたものか?
頭の中の備忘録をパラパラめくる。
思い当たったのが
「煮込みませんか」という、
煮込みメインの食堂兼居酒屋だ。

店から
「煮込みませんか?」
問われても
「煮込むのはアンタだろ!」
返したくなる人を食った店名。
けれど可愛くもあるネ。

平井駅通りとゆりのき橋通りが
交わる角地の1階に店はあった。
カウンターとテーブル合わせて
15席に満たない小体な造りだ。
若夫婦(?)の愛想よろしく、
好印象を持った。

ドライ中ジョッキの泡が
納まるのを待ちながら
品書きに目を通す。
定食メニューは4つ。

もつ煮定食(950円)
鶏ホロ定食(900円)
からあげ定食(950円)
カレーライス(880円)

もう1枚の ”おしながき”
ハーフ&ハーフを発見。
”両方たのしみたい方にオススメ”
ススメられるままに
もつ煮とホロ煮の半々をお願い。
これが単品で550円だ。
麦の酒さえありゃ米の飯を
必要としない J.C.には打ってつけ。

テッポウ(直腸)と思われる
大きめが入ったもつ煮は
もも肉をホロホロに煮込んだ、
ホロ煮よりも美味しい。

生中をお替わりして
2千円余りを支払い、
帰りも同じ路線のバスに乗る。

平井橋で途中下車し、
旧中川水辺公園のあの散歩道を
ゆりのき橋まで歩くつもりだが
隣りにパートナーでもいれば
マッチ・ベターなんですがネ。

「煮込みませんか」
 東京都江戸川区平井4-5-2
 0704-307-8114