2025年10月9日木曜日

第3902話 ぽんと背中を 叩いた人がいる (その2)

北区・中里の町中華「喜楽」。
ビールを飲んでたら
ぽんと背中を叩かれた。
その瞬間、裕次郎が歌い出す。

♪ 久しぶりねとうしろから
  ぽんと背中を叩いた人がいる
  振り向けば懐かしい
  はにかむ様な君がいた 
  あれからどうしていたのかい
  素敵な恋をしたのかい
  そんなに綺麗になって
  別れたこと悔やませる様に ♪  
   (作詞:五輪真弓)

「思い出さがし」は
1983年のリリース。
五輪真弓が裕次郎のために
作詞・作曲を手掛けた曲である。

それはともかく、
背中を叩かれて振り向くと
懐かしいも何もなかった。
見覚えはあるが
いつどこで逢った女(ひと)か
すぐには判らない。

「どこでお逢いしましたっけ?」
「あらぁ、『新ふじ』ですよぉ」
「おう、そうだ、なあんだ!」
池之端の行きつけそば屋、
「新ふじ」のお運びサンだ。
彼女は母親&叔母さんと
3人で食事中とのこと。

ラーメンは昔ながらの中華そば。
好きなタイプだった。
岡山の平喜酒蔵の銘酒、
喜平の冷酒に切り替える。
「喜楽」で平喜の喜平では
北朝鮮の喜び組もビックリだろう。

以来、たびたびおジャマして
カニ炒飯やら酢豚やらを
いただいている。
行くと必ずドライ大瓶と
喜平1合が必飲アイテム。

そば屋のお運びサンとも
これを機会に気心が知れ、
親しくなった。
Mすみチャンが出勤するのは
月曜と金曜なので
自然に合わせるようになる。

ところが「新ふじ」は
行く度に目の回る忙しさ。
言葉を交わすヒマなど
ほとんどないんですわ。

「喜楽」
 東京都北区中里1-8-1
 03-3823-5068