2025年10月10日金曜日

第3903話 天ぷらで ビール愉しむ ソープ街

日暮里で乗った錦糸町行きバスを
下谷警察署前で降りた。
警察には用事が無いため、
其処から散歩のスタートだ。

国際通りを横断し、
パイロットや CAの守り神、
飛不動には手を合わさず素通り。
空は大事かもしれないが
陸の安全が第一だからネ。

竜泉から千束へ歩く。
そろそろ13時、昼飲みと参ろう。
そうだ、久々に「梅月」へ行こう。
ソープ街・吉原の片隅に
暖簾を掲げる日本そば屋は
そばもつまみもレベルが高い。

とりわけ米が旨いから
ご飯モノの人気が高い。
よくもこんな場所に
こんなそば屋がと、
客を驚かせ、歓ばせもする。

店先で信楽焼の狸がお出迎え。
いつもご苦労さん!
頭を撫でてやる。
先客は誰も居なかった。
シゴトの前か後かは
判らずとも以前はソープ嬢を
よく見かけたものだった。

ドライ中瓶に肉じゃがが引率。
じゃが芋・にんじんに
牛肉がそこそこ散見され、
突き出しとして真っ当である。

そば前に天ぷらを
お好みで揚げて貰う。
天ぷら盛合わせや
かき揚げはよく見るが
一つづつ揚げてくれるそば屋は
稀少にして貴重である。

キスとインゲンに
にんじん&ごぼう。
いわゆるキンピラ揚げだ。
硬めのコロモが
多少ガシガシするが
嫌なガシガシ感ではない。

中瓶をお替わりして
何だか腹一杯になってしまい、
そばまで行き着けなくなった。

そば屋に来て、そばを食わぬ、
無粋者はせっかく来たんだから
一っ風呂浴びて帰ろう。
何て、ウッソ~!

「梅月」
 東京都台東区千束4-27-12
 03-3872-7588