「錆びたナイフ」を観た二日後に
同じひかりTVで観たのが小林旭の「意気に感ず」。
旭は珍しくも熱血サラリーマンを演じている。
都会派・裕次郎にはリーマンものが多く、
銀座の街角や日比谷の公園に立つと、ピタリ絵になった。
もっとも彼の真骨頂は港と波止場と船の上。
いっぽう旭は草原とギターと赤い夕陽だろうか。
何ともダサいタイトルの「意気に感ず」。
共演者は怪優・伊藤雄之助。
この人の容貌がスクリーンに映し出されると、
ほかの俳優はまったく太刀打ちできない。
女優陣はお馴染み浅丘ルリ子、それに十朱幸代。
当然ながらルリ子のほうが格上だ。
ところが二人並んでいるのを見て驚いた。
存在感ではルリ子が際立っているものの、
清楚さ、可憐さで幸代が圧倒している。
スラリと健康的に伸びた四肢に加え、頭身バランスがとてもよい。
八頭身まではいかなくとも七頭身はクリアしていよう。
東京五輪が無事終わり、高度経済成長真っ只中。
銀幕に1965年の東京の街が活写されてまぶしい。
尾張町交差点(銀座4&5丁目)は服部時計店の時計塔。
有楽町駅前の交通会館に日比谷公園の噴水。
すべてが半世紀を超えてなお、残存しているのはスゴいことだ。
2本の映画の間には7年もの時代差がある。
日活とアサヒの蜜月は続いていたのだろう。
やたらめったらアサヒビールが登場する。
それもメーカーの意向を反映してか、小瓶のスタイニーばかり。
銀座のバーで旭に「アサヒスタイニー!」と叫ばせてるもんネ。
しかも「給料前で金がないから小瓶にしとく」だとサ。
ミエミエの言い訳までさせちゃって、あざとさもここに極まれり。
まっ、しょうがねェか、旭は読みようによっちゃアサヒだから。
そのスタイニーを中ジョッキにドバドバっと注いで
ガバガバっと飲むんだからアカ抜けないことはなはだしい。
当時の”バー”は現在の”クラブ”とほぼ同じ。
今のホステスさんは昔はバーの女給さんだ。
小瓶のビールをジョッキにそそぐ銀座のクラブがどこにある。
それにしてもあの頃のアサヒビールはとてつもなく不味かった。
3年ほど前だと思う。
往時のアサヒの復刻版が季節限定で売り出されたから
ロング缶を6缶も買って飲んでみたら
あまりのヒドさにしばらく手が出なかったもんネ。
結局、友人に
「珍しいのがあるから飲んでみなヨ」―
そう言って処分したんじゃなかったかな?
ふっふっふ、J.C.もなかなかのワルよのォ。
同じひかりTVで観たのが小林旭の「意気に感ず」。
旭は珍しくも熱血サラリーマンを演じている。
都会派・裕次郎にはリーマンものが多く、
銀座の街角や日比谷の公園に立つと、ピタリ絵になった。
もっとも彼の真骨頂は港と波止場と船の上。
いっぽう旭は草原とギターと赤い夕陽だろうか。
何ともダサいタイトルの「意気に感ず」。
共演者は怪優・伊藤雄之助。
この人の容貌がスクリーンに映し出されると、
ほかの俳優はまったく太刀打ちできない。
女優陣はお馴染み浅丘ルリ子、それに十朱幸代。
当然ながらルリ子のほうが格上だ。
ところが二人並んでいるのを見て驚いた。
存在感ではルリ子が際立っているものの、
清楚さ、可憐さで幸代が圧倒している。
スラリと健康的に伸びた四肢に加え、頭身バランスがとてもよい。
八頭身まではいかなくとも七頭身はクリアしていよう。
東京五輪が無事終わり、高度経済成長真っ只中。
銀幕に1965年の東京の街が活写されてまぶしい。
尾張町交差点(銀座4&5丁目)は服部時計店の時計塔。
有楽町駅前の交通会館に日比谷公園の噴水。
すべてが半世紀を超えてなお、残存しているのはスゴいことだ。
2本の映画の間には7年もの時代差がある。
日活とアサヒの蜜月は続いていたのだろう。
やたらめったらアサヒビールが登場する。
それもメーカーの意向を反映してか、小瓶のスタイニーばかり。
銀座のバーで旭に「アサヒスタイニー!」と叫ばせてるもんネ。
しかも「給料前で金がないから小瓶にしとく」だとサ。
ミエミエの言い訳までさせちゃって、あざとさもここに極まれり。
まっ、しょうがねェか、旭は読みようによっちゃアサヒだから。
そのスタイニーを中ジョッキにドバドバっと注いで
ガバガバっと飲むんだからアカ抜けないことはなはだしい。
当時の”バー”は現在の”クラブ”とほぼ同じ。
今のホステスさんは昔はバーの女給さんだ。
小瓶のビールをジョッキにそそぐ銀座のクラブがどこにある。
それにしてもあの頃のアサヒビールはとてつもなく不味かった。
3年ほど前だと思う。
往時のアサヒの復刻版が季節限定で売り出されたから
ロング缶を6缶も買って飲んでみたら
あまりのヒドさにしばらく手が出なかったもんネ。
結局、友人に
「珍しいのがあるから飲んでみなヨ」―
そう言って処分したんじゃなかったかな?
ふっふっふ、J.C.もなかなかのワルよのォ。