2023年2月7日火曜日

第3205話 すみれの花咲く頃

根津にある不忍通りふれあい館で
CDを2枚借り入れ、のんびり聴いている。
1枚目は「特選 大河ドラマ名曲集」全23曲。
ここ数年はほとんど観ない大河だが
’60~’70年代はまじめに観たものだ。

「赤穂浪士」(’64年)のテーマソングが好きで
楽しみにしたものの、何故か収録されていない。
まあ、YouTubeで聴けるからいいんだけれど、
そういうもんじゃないやネ。

その代わり「三姉妹」(’67年)を懐かしく聴いた。
悲劇的なカタルシスに心揺さぶられる。
ヴェルディもプッチーニも及ばぬベッリーニの作品群、
例えば「ノルマ」の序曲を
ほうふつとさせる弦楽の響きに魅せられた。

2枚目はドップリと懐メロに浸る。
小学館昭和ソングス第1巻「丘を越えて」には
藤山一郎が表題のほか「影を慕いて」、
松平晃「サーカスの唄」、
ミス・コロムビア「並木の雨」、 
淡谷のり子「別れのブルース」、
霧島昇「誰か故郷を思わざる」などが
収められている。

その中に「すみれの花咲く頃」があり、
歌うのは宝塚少女歌劇月組生徒。
宝塚の団歌みたいな曲だからネ。
原曲は西ドイツ映画の同名主題歌、
「再び白いライラックが咲いたら」。
ライラックの仏語はリラ。
フランス経由で日本に上陸した際、
日本ではなじみの薄いリラをすみれに置き換えて
誕生したのがこの曲である。

聴き終えて夕食の買い物。
たまたまセブンーイレブンに立ち寄ると
目に飛び込んできたのが”すみれ”の文字。
すみれのカップ味噌ラーメンだ。

札幌の本店「純連」は”すみれ”を
”ジュンレン”と読ませるように改名したが
コンビニ用商品は”すみれ”で通すようだ。
単なる偶然だけれど、これも何かの縁。
せっかくだからとイン・マイ・バスケットにー。

すると今度は冷凍食品のケースに
すみれのチャーハンを発見。
ええい、面倒だ、こいつも買っちゃえ!

2日に分けて食べてみた。
ラーメンのほうは
フツーの味噌ラーメンの域を出なかった。
ところがチャーハンは個性的で
醤油と玉子が主張し、
グリーンピースの存在がとてもユニーク。

「すみれ」のチャーハンは初めてながら
ラーメンははるか昔に
新横浜のラーメン博物館で食べて以来。
宝塚のおかげで
札幌の味を楽しめたのでした。