2023年2月24日金曜日

第3218話 穴子がカルビに化けまして

電車を何度も乗り換えて
着地したのは京浜急行空港線・穴守稲荷。
羽田空港ターミナルの2駅手前だ。

羽田と言えば、第一感はエアポートだが
われわれ鮨好き・天ぷら好きには何てたって穴子。
今日は昼営業のみの「ゆたか」で
穴子天重を賞味するつもりなりけり。

ところがどっこい、いや、すっとこどっこい、
「ゆたか」は許しもなく閉店してやんの。
はるか昔に一度歩いた穴守稲荷。
何の予備知識もなくさまよう羽目に陥った。

とは言っても猫の額のような町。
15分少々で駅の北も南も踏破した。
目についたのは「東」なる店。
これは”ひがし”ではなく”あずま”。

なぜこんな店名にしたのか判らぬが
此処は焼肉店である。
ノースかサウスか知らないが
コリアンはコリアン、コリャン困ったゾ。

結局は薬局、入店してみました。
瓶も生もドライなので中瓶をー。
ランチメニューから国産カルビ定食を選択。
何の因果か、穴子天重がカルビ定食に化けちまった。
まっ、いいか。

カルビは8切れ。
プレートにはキムチともやしナムル、
そこになぜか、キャベツ繊切りも。
わかめスープはモロに化学の子。
ライスが多いので半分に減らしてもらった。

わざわざ遠征した羽田で穴子を空振ったが
何も焼肉を食うことはないだろ?
自問しつついただきました。
旨くはないけど、不味くもなかったネ。

勘定は1610円、文句は言えないなァ。
帰り際、店主らしきオジさんに訊いたら
昨年末で創業50年を迎えたとのこと。
彼は雇われ店長だが
親切にいろいろ話してくれた。

しばらくぶりの京浜急行羽田空港線。
今日は沿線沿いを歩くつもりでやって来た。
これもまた楽しからずや。

「東」
 東京都大田区羽田4-10-7
 050-5571-5111