2024年5月6日月曜日

第3529話 ハマの弘明寺 中華のはしご

GWさなかの一日。
横浜の先の弘明寺に行きたくなった。
10年ぶりである。

弘明寺観音は瑞應山蓮華院と号し、
1300年の歴史を有する横浜市内最古の寺院だ。
その門前に開けたこの町には
京浜急行と横浜市営地下鉄が乗り入れている。

寺は京急の駅から下ってゆく坂のふもと。
其処から観音商店街が一直線に走っている。
商店街が尽きたところに地下鉄駅があり、
非常にわかりやすい町の造りとなった。

東海道線を横浜で市営地下鉄に乗り換え、到着。
時刻は12時、町中華「まさき亭」に入店。
キリンの地元にドライがあり、すかさずお願い。
何軒かはしごするため、注文は軽いもの限定だ。
うずら玉子の醤油漬けは6粒あった。

壁に”新発売 山の酒盗” というのを見つけた。
味付たけのこ姫皮のことである。
これもお願い。
桃屋の穂先メンマ、やわらぎに似ていた。

そうしておいてミニラーメンで締める。
細打ちちぢれ麺に支那そば風の優しいスープ。
具材は肩ロースチャーシューの厚いのが1枚に
シナチク・ナルト・焼き海苔、好きなタイプだ。

店主はテキパキと仕事をこなしつつ、感じも好い。 
接客の女性はアルバイトと思われるが
こちらも如才がない。
会計は1300円、破格であった。

弘明寺かんのん通りを歩む。
大岡川の手前に懐かしい「廣州亭」の寂れた姿。
10年前は此処でシウマイとサンマーメンを食べた。
川を渡ってなおも進み、弘明寺観音の門前に
前回は臨時休業でフラれた「天華」が営業中。
10年の時を超えて入店がかなった。

時刻は13時、先客はゼロ。
さすがに此処はキリンラガーのみ。
前回、深川の森下で飲んだときは
ずいぶんまろやかになっていた。
所望すると、昔と変わらぬ重い飲み口。
東京と神奈川では仕様が違うのかな?
仕方なく飲み続けた。

お願いしたのは自家製シウマイ。
5カン付けでやって来たが、ちと頼りない。
豚挽き肉と青ねぎ入りなんだけれど
つなぎが多過ぎて粉っぽさを感じる。

4人掛け5卓の店内にポツンと独りは侘しい。
ひび割れした三和土(たたき)、
というか、コンクリの床が余計に侘しい。
帰る頃に3人組が来店し、続いて2人組もー。
何となくホッとした。

料理をのぞいてみたくって
彼らの注文品が出揃うまでジッと待ってた。
ドリフの加トちゃんに見られたら
「アンタもヒマねェ!」
言われること必至なりけり。

「まさき亭」
 神奈川県横浜市南区通町4-112
 045-721-8106
 
「天華」
 神奈川県横浜市南区弘明寺町259
 045-741-2276