2024年5月29日水曜日

第3546話 ウラを返して穴子刺し

ちょうどひと月前、
錦糸町でZooとも・白鶴と
お茶(ビール)のあとに立ち寄った、
駅そばの「丸清(まるせい)寿司」。
目当ての穴子刺しが売り切れており、
リベンジのためにウラを返した。
今回も白鶴と喫茶店で1杯後に訪問。

あった、あった、ありました。
ドライ中瓶とともに即注の巻である。
喫茶店で中瓶を2本半ほど飲んだのに
おのれのビール好きにはほとほと呆れる。
若い頃はこんなじゃなかったけどなァ。
まっ、ビールはいくら飲んでも
あまり酔わないのが最大の利点だ。

穴子は細長くさばかれて登場。
10片はあろうかー。
紅葉おろし・小ねぎ・ポン酢でいただく。
うむ、ずいぶん歯応えがあり、
ちょいと硬すぎるくらいだ。
気になったのは小骨である。

もっと薄くスライスして
なおかつ小骨の処理をしてくれれば、
ずっと美味しくなるのに、ちと残念だ。
久方ぶりの生穴子は不完全燃焼気味。

続いて当店推奨の ”穴子三昧”。
生・炙り・煮の穴子にぎり三兄弟。
生はさっきと同じでやはり硬い。
あぶりの白焼きはまずまず。
結局は薬局、煮穴子がベストであった。

手の空いた親方と談笑が始まる。
鮨をにぎり続けて70年。
八十路に入って身体が固くなり、
握った鮨をつけ台に置くのが難儀な様子だ。
しょっちゅう鮨を転がしちゃってる。

以前は蔵前橋通りの亀戸天神に近い、
天神橋のたもとにあり、屋号は「柳寿司」の由。
錦糸町駅前の京葉道路が開通する前である。
あまり顔は似ていないが
二番手は倅で三代目を継ぐ予定だ。

ちなみに「丸清寿司」の穴子は
三陸と瀬戸内が主流で江戸前ではない模様。
穴子三昧のあとに小肌・かつお・しゃこを
1カンづつ握ってもらった。
酒は中瓶1本にとどめ、お勘定は3700円。
ごちそうさまでした。

「丸清寿司」
 東京都墨田区江東橋4-29-1
 03-3634-7935