2020年10月16日金曜日

第2504話 目をつぶれば君がいる ~筒美京平に捧ぐ~(その1)

筒美京平がだしぬけに死んでしまった。
とても哀しい。
モーツァルトより、ヴェルディより、吉田正より、
レノン&マッカートニーより、桑田佳祐より、
J.C.がこの世で一番愛する作曲家だった。
いや、これからもそれは変わらない。
 
訃報に接し、もっと早く彼を偲びたかったが
ここ数日は気持ちに整理をつけながら
彼の手になる楽曲を聴きまくっていたのだ。
 
年前の夏。
当ブログで「この人をリスペクト」と題し、
筒美京平を語ったことがある。
最初にそのダイジェストをご覧いただきたい。

 

音楽が好きである。
まあ、嫌いな人はいないと思うけど・・・。
とにかくジャンルを問わずに何でも聴いてしまう。
積極的に聴かないのは軍歌と浪花節くらいだが
それとて嫌いというほどでもない。
ああ、そうだ、唯一苦手としているのはラップかな。
 
桑田佳佑のナンバー「私はピアノ」は大好きな曲。
♪ 人も恨やむよな仲が いつも自慢のふたりだった 
この歌詞にあるように、男女の仲を恨やむことはまずない。
ただ、うらやましいと思う人種が2タイプある。
 楽器を弾ける人
 ②絵を描ける人
以上を上手にこなせる人には羨望を禁じえない。
わが身を振り返ると、は根気がないから身につかず、
はハナから才能がございませんでした。
 
楽器を弾けるうえに作曲までしてのける御仁など
憧れの的で、アホやタコが少なくない総理大臣でさえ、
偉大な作曲家には大いに敬意を表している。
まっ、おのれの人気取りに利用してるんだけどネ。
 
過去18人(20011年現在)の国民栄誉賞受賞者の中に
作曲家が4人もいるのに対し、
作詞家は一人としていない。
これはかなり差別的じゃないか!
 
作曲家の中で一番好きなのは筒美京平サン。
心よりリスペクトしている。
だし、メディア嫌いというのではないにせよ、
あまりオモテに出たがらない性格の持ち主で
顔と名前が一致する人はほとんどいないと思われる。
J.C.とてそんな一人であった、ついこの間までは―。
 
以下次話へ。
 
=つづく=