2023年12月5日火曜日

第3420話 バス停の 前に開いた カレー店 (その1)

二カ月ほど前、早稲田ー上野松坂屋を結ぶ、
バスの停留所、千駄木2丁目の真ん前に
1軒のインドカレー店がオープンした。
店頭のメニューボードはいかにも本格派。
ライスは長粒のインディカ米、
バスマティライスと明記されていた。

開店後、ひと月を経たあたりで訪れた。
てっきりインド人(あるいはネパール人)の経営かと
思ったが、あにはからんや、
切盛りするのは日本人の青年1人。
以前、日本橋高島屋の地下にあった、
南インド料理店で腕を振るっていたとのこと。
よって当店のカレーは南インドのスタイルである。

カウンター4席に2人掛けが2卓。
8人で満員のコンパクトな店舗だ。
「このお店の前は何が入っていたんだっけ?」
「不動産屋です」
「ヘエ~ッ、そうだっけ? 記憶にないなァ」

カレーは4種類。

Aーマトンキーマ  Bー鮭ハラス
Cー海老      Dームール貝

1種ー1100円 2種ー1400円
3種ー1700円 4種ー2000円
と判りやすい。
A&Dでお願いした。

ビールの銘柄を訊ねると、もっとも苦手なもの。
先ごろ亡くなった伊集院静サンが愛飲したヤツだ。
よってここは見送りの一手。
するとキッチンから青年がこれもあります。
手にするのはスーパードライの中瓶じゃないかー。
初手から出してくれい!
歓び勇んで即注に及んだ。

調ったプレートは豪華絢爛。
2種のカレーのほかに
ダル(豆スープ)・卵ピクルス(半熟)・
パパド(緑豆せんべい)・かぼちゃポリヤル・
さつま芋トーレン・にんじんラペ・
バスマティライスといった面々。

パクチーがあしらわれ、
お好みにより青唐の用意もあるというので
もちろんリクエスト。
キレイに楽しく平らげた。

=つづく=