2023年12月18日月曜日

第3429話 検査の合間のぜいたく丼

白内障の手術も無事おわり、
この日は術後の検査やら何やらで
日医大付属病院に再来。
2時間ほど間が空いたので昼めしに充てる。

本郷通りを歩き、白山上にやって来た。
20年近く前に一度だけ夜に利用した「松下」へ。
大きな袖看板には ”さかな松下” の文字がー。
日替わりの昼定食は
味噌煮・塩焼き・フライとサバ料理オンパレード。
あとは鮭ハラス塩焼きと銀だら西京焼き。

択んだのはぜいたく丼なる一品である。
品書きによる謳い文句は
あわび・うに・いくらの豪華な三点盛りだ。
最初に水菜と椎茸のおひたしが供された。

わりとコンパクトなどんぶりで現れ、
コリコリのあわびは薄切りが7枚。
生うに、いくら醤油漬けもそこそこの量である。
確かにぜいたくではありますな。

ごはんは酢飯ではなく温(ぬく)飯。
ニセワサが添えてある。
香の物はかぶと、赤いのは紅芯大根だろうかー。
お椀はごぼう・にんじん・大根の根菜トリオに
椎茸が加わり、けんちん風の味わいだ。

壁のポスターがアサヒの熟撰だったので
「ビールは熟撰だけですか?」
店主応えて
「いえ、スーパードライだけなんですが・・・」
「そっちのほうがいいんだ、ください」
でも、ポスターははがしといて欲しいな。

それをきっかけに会話が始まった。
彼は現在三代目で
白山上に店を移して60年になると言う。
それ以前は春日町だったとのこと。
これは現在、文京区役所のある春日のことで
白山の南隣りの町だ。

カウンター4席に5人掛けが2卓。
14人でいっぱいの小体な造りである。
夜の品書きには小肌、柳がれいと
J.C.の好物も揃う。
余市産あんきも、国産竹の子焼きなど
産地へのこだわりも見てとれた。

会計は2310円也。
次回は夜に来て飲もう。
そう思いつつ、病院に戻りましたとサ。

「松下」
 東京都文京区本駒込1-1-30
 03-3813-1520