2024年4月3日水曜日

第3506話 親を救った孝行息子 (その1)

世界のあちこちで人気のサッカー漫画、
「キャプテン翼」の町、四ツ木へ。
此処へ来るのは5年ぶりだ。

同じ葛飾区でも隣りの立石や北側の堀切菖蒲園、
あるいは南の新小岩にはよく出没するのに
四ツ木は何となく縁遠い。
サッカーは好きだけど、
「キャプテン翼」を読んだことがないしネ。

駅から徒歩1分の和食店「玉子家」が
本日のターゲット。
4階建ての1階に入店してみると
先客はまったくのゼロ。
誰かが居た気配すらない。
時刻はまだ13時なのにー。

ドライの大瓶にずいぶん立派な突き出し登場。
山菜天ぷら・ほたるいか&天豆・
かきベーコン巻き&煮ごぼう
みなしっかりしているが
ワンコインでは収まりそうにないな。

屋号は「玉子家」なれど
玉子料理専門店ではない。
ちょいと気取った和食店てな感じの料理が並ぶ。
ただし、親子丼と玉子丼はオススメらしい。

せっかくの「玉子家」。
ほとんど注文した記憶のない玉子丼にしようかー。
いや、持ち帰りの玉子焼きがウリのようで
それが組み込まれたメニューはないかな?

すると、あった、ありました。
やきとり丼(玉子焼き入り)というヤツがー。
コイツはいいや、コレにしよう。
突き出しをアテに
努めてビールをゆっくり飲みながら待つ。

運ばれた丼の焼き鳥はもも肉のねぎま2本に
焼き立てホカホカの玉子焼きの大きいのが3カン。
玉子の上に焼き鳥のタレだろうか、
薄っすらとかかっておった。

うん、出汁巻き玉子はまことに結構。
麦酒にもピタリと寄り添う。
ところがどっこい、メインの焼き鳥が残念賞。
硬いばかりで弾力に欠け、ちっとも旨くない。
これはまさしく、親(鳥肉)の不手際を
親孝行な息子(玉子)が助けているネ。
ハハハ、鳶が鷹を産んだケースであります。

=つづく=