2024年4月12日金曜日

第3513話 山田太一と木下恵介 (その2)

そして2本目は松竹大船の
「惜春鳥(せきしゅんちょう)」(1959)。
監督・脚本ともに木下恵介である。

例によってその前に昼めし。
前回好かったので「グランタイム」再訪だ。
当店は千葉県の企業の運営で
地産地消をモットーに
多古米や房総ポークを積極的に提供している。
大原漁港仲買人の免許も取得済みの由。

今回はランチビールとともに店の意を汲んで
房総ポークの生姜焼きにした。
スープ・サラダ・ライスが付き、
バラ肉は1100円、ロースだと1200円。
豚の脂身は大好き、バラを選択する。

もやし・玉ねぎ・にんじんと炒めてあった。
肉・野菜ともにたっぷりである。
脇の生野菜はキャベツ・きゅうり・トマト。
豚の味付けはちょいと濃かったものの、
それなりに美味しくいただいた。

それにしても当店は女性客ばかり。
男女比は2:8、いや、1:9かな?
スープもサラダもメインディッシュも
野菜がいっぱい、夢いっぱい、だからねェ。

さて惜春鳥、これは架空の鳥だ。
映画「惜春鳥」のストーリーは
5人の高校同級生を軸に進む。
彼らを鳥に例えて過ぎ去りし青春を
惜しませるということらしい。

津川雅彦・川津祐介・小坂一也・
石濱朗・山本豊三、懐かしい顔ぶれが揃う。
彼らのエピソードを縦糸とすれば
横糸は佐田啓二と有馬稲子。
暗い過去を持つ、訳アリのカップルである。

舞台は会津若松。
当地ゆかりの白虎隊、その剣舞が
これでもか、これでもかと舞われる。
鳥たちだけにとどまらず、
芸者・みどり役の稲子もたびたび舞う。
踊りの基礎を習得した彼女、見事なものだ。
熱いファンにつき、ひいきの引き倒し。
そのそしりは免れないけどネ。

来月(4/20~5/24)の特集は
=戦前戦後 東京活写=
 映画の中で生き続ける、
 失われた東京の風景
楽しみで楽しみで今からワクワクしている。
全20作中、ザッと半数は観るでしょう。
興味のない方には申し訳ないが
リポートするのでおつき合いくださいネ。

「グランタイム」
 東京都千代田区神田神保町1-19-1
 03-6803-3966