2024年4月23日火曜日

第3520話 おらがそば、じゃなくって 田舎そば

薬師あいロードを南下して
中野ブロードウェイにやって来た。
せっかくだから2階に上がり、ぶ~らぶら。
とろろめしの「丸子(まりこ)屋」は健在。
ユニークな天丼の「住友」は定休日の様子。

中野に来るといつも
「vivo daily stand」の本店。
ビールが黒ラベルからハートランドに
代わったこともあって今日はヨソに廻ろう。

ここで思い出したのが
さっきのキューバサンドのビールだ。
やはりハートランドで
「泡、少な目でお願いネ」
「ウチはほとんど泡ナシですから・・・」
ホントに完全泡抜きで目の前に置かれた。
これにはシェフと意気投合。
しばし”泡談義” で盛り上がったのだった。

早稲田通りを東に歩む。
山手通りにぶつかる交差点を左折。
此処はメトロ東西線・落合駅の真上だ。
結局は薬局、中井の駅に戻って来ちゃった。
妙正寺川に架かる寺斉橋のたもと、
「田舎そば 須坂」に入店。
たびたび店先を通るので
存在は認知していたが入店はお初である。

15~18時はハッピーアワーで
ドリンクは瓶ビール以外、すべて250円。
時刻は15時45分、こいつはラッキー! 
じゃなくって、ハッピー!

さっそく一番搾りの中ジョッキをお願い。
つまみは野沢菜だ。
J.C.のふるさと、長野市の東隣りが須坂市。
この地域も北信、野沢菜の本場である。
白山上「戸隠そば 満寿美屋」には譲るが
じゅうぶん美味しかった。

生をお替わりして白海老のかき揚げをー。
何とこれが100円玉1個と来たもんだ。
揚げ具合よろしく、ビールの友に打ってつけ。
安価なものばかり注文して申し訳なく思い、
大海老天を1本追加。
それでもこれが野沢菜と同値の250円。
これじゃ、申し訳なさの上塗りだネ。

一茶の一句が思い浮かんだ。
信濃では 月と仏と おらがそば
ハハ、おらがそばだの田舎そばだの、
いろいろ能書き並べたくせに
キューバのせいでそばを食べられなかった。
ビールだけは3杯も飲んどいてネ。
近々、ウラを返したいと思っちょります。

「田舎そば 須坂」
 東京都新宿区上落合2-18-9
 03-4296-3493