2024年4月26日金曜日

第3523話 生まれて初めて 食べたひょうたん

今宵は母校、上板橋第一中学校の同窓会。
ちょいと早めに開催地の池袋に赴き、
例によって独りO次会である。
昭和31年創業の行きつけ酒場、
「三福」のカウンターに落ち着いた。

ドライ大瓶と当店の名物、
なか豆腐(380円)を通す。
もつ煮込み(650円)のもつ抜きなんだが
もつが1~2片、いつも必ず混入するのは
単なる偶然ではあるまい。
生活困窮者に対する店側の情けだろう。
ハハ、困窮者が酒場に来ることはないかー。

スタッフはベトナム、あるいはミャンマー、
男女ともアジア系が大半を占めるが
珍しくカウンターに日本のオネバさん。
ここで働き始めてそう長くはないらしい。

本日のおすすめボードに 
ひょうたん漬け(450円)というのを発見。
ん? ひょうたん? 見たことないな。
食べられるんかいな?

オネバさんに訊いてみた。
「ひょうたんって、あのひょうたん?
 食べられるの?」
彼女応えて
「エエ、食用ひょうたんです」
「エエッ? そんなのあるの?」
どうして看過することができようかー。

へえ~っ、こうなんだ。
小鉢に4ツほど小さいのが盛られていた。
カブトムシの半分くらいのサイズで
薄緑色がちゃんとひょうたん形である。
こればかりは写真を紹介したいところだが
写真を撮らなくなって久しい。

この7年間、何度も読者の方々に
「どうして写真を載せなくなったんですか?」
異口同音に質問を受けてきた。
「ある日突然、こんなことをしてる自分に
 嫌気がさしちまいましてー」
そう、応えてきた。

味わいは酸っぱくしょっぱく、
奈良漬に使われる小型のスイカに似ている。
帰宅後、調べてみたらククルビタシンという、
苦味成分を含有しており、
嘔吐・下痢などの症状を起こすが
その成分の少ない食用品種も存在するとのこと。

話のタネにもなるし、実に美味しいので
どこかで出逢ったら、ぜひお試しください。
載せはしませんが、この写真だけは撮りました。

「三福」
 東京都豊島区西池袋1-27-1
 03-3971-1773