2024年4月5日金曜日

第3508話 玉ねぎまみれ 金町の午後 (その1)

この日は江戸川区・平井に行くつもり。
上野松坂屋前でバスを待っていた。
すると平井行きの3分前、
バス停に来たのは葛飾区・金町行きである。

この場所から出ていることは知っていたが
本数が少ないため、乗ったことはない。
これ幸いと乗り込んだ。
前日に続く葛飾参りで、平井はまたの機会。

普段と違う路線は心ウキウキ。
ちょっとした観光バス気分だネ。
景色の見えないメトロではこうはいかない。
ほうら、藤圭子も歌い出す。

♪ 遊びじょうずな 人だから
  あなた仕事を 押上よ
  金がなくても 金町は
  させてあげます いい思い
  よってらっしゃい
  よってらっしゃい お兄さん ♪
   (作詞:はぞの・なな)

「はしご酒」は1975年のリリース。
当欄では5回目ぐらいの登場になる。
それほど好きなんです。

金町に到着して主に北口を徘徊。
以前、何度も利用した雀荘「T」には
”テナント募集” の貼り紙がー。
ときどきそばをたぐった「白樺」は中休み。
この時間でも開いていそうな
「ときわ食堂」に向かう。

すると、お初の焼きとん屋に出くわした。
開業して間もない様子だ。
ガラス越しに店内をのぞく。
時刻は15時ちょい過ぎで店の開店直後。
にもかかわらず、何人かの人影を確認できた。

逆さL字カウンターの奥に案内される。
サッポロ赤星の中瓶を貰い、
焼きとんリストのチェック。
カシラとサガリを塩、
レバ胡麻油ネギというのを1本づつ。
レバの圧勝で、ほかはかなり硬かった。

座った位置からは
本日のオススメ・ボードが見えない。
目の前の女性スタッフに
「ちょっとボードを見てくるネ」ー伝えると
「お持ちします」ー外して持って来てくれた。

いつもは無いのだろう、
焼き鳥のフリソデがあった。
鳥の肩肉である。
タレでお願いすると2本供された。
プリッとした食感が好もしい。

中瓶をお替わりし、
さらに入念にメニューのチェック。
佃煮だろう、淡路のりがあって
驚いたことに850円でボトルキープ可能。
のりの瓶詰のボトル売り。
しかもキープ有りというのは初めて見たヨ。

=つづく=