2024年4月17日水曜日

第3516話 始まりは真っ赤な梅干し

隅田の川っぺりの桜を堪能したので
この日は荒川沿いに出掛けてみた。
バランスをとる意味もあってネ。
都営新宿線を降りたのは
江東区の東のはずれ、東大島だ。

ビールを買い忘れ、シラフで歩いた。
花見客なんぞ一人としていない。
というより誰もいなかった。
思う存分、ぶ~らぶら。

船堀橋で荒川と中川をダブルで渡り、
船堀駅前に到達した。
この町に来たら当然「百味家」である。
あれ? 看板が付け変わってる。
「船堀食堂 百味家」だってサ。
飲む客より食う客を呼び込むつもりかな?
どっちでもいいや、おジャマしまッス。

ズラリ並ぶ料理の皿、皿、皿。
ふと目についた梅干しの小皿を手に取った。
真っ赤っ赤ではあるけど、
これは食紅による着色であって
間違っても紅麹ではあるまいな。
種をしゃぶりながら、そう思う。
種をしゃぶれども果肉はまだとってある。

ドライの中ジョッキを飲りつつ、
何かもう一品欲しい。
料理台に戻り、珍しくチキン南蛮をー。
敷かれたレタスとオニスラがうれしく、
チキンは柔らかいし、タルタルも上出来。 
これは当たりでした。

赤紫蘇ドリンク、バイスサワーに切り替えた
梅干しに赤紫蘇は付き物だからネ。  
バイスの友に箸先で突ついていると
とてもよいアクセント。
梅干しと信頼感で結ばれた気がした。

船堀駅前ロータリーに戻ったら
間もなく新小岩駅行きのバスが来る。
前回、時間が早過ぎてあきらめた、
立ち飲み「しげきん」に寄ってみよう。

ドライの中ジョッキに
富山湾産ホタルイカの酢味噌を所望。
兵庫産に比べ、プリプリ感がまったく違う。
これにはワカメもたっぷり添えられていた。
辛子のよく効いた酢味噌がシャープだ。

さいたま市の清酒・蔵そだちを1杯、
常温で飲み干し、さァ、これからは?
JRで錦糸町、バスで綾瀬、
そのどちらかになりましょう。

「船堀食堂 百味家」
 東京都江戸川区船堀3-2-3
 03-3869-6610
「しげきん」
 東京都葛飾区新小岩1-30-8
 03-5662-8536