2012年2月16日木曜日

第253話 浅草公園の夜は更けて (その2)

「神谷バー」、「BIG ECHO」、「Orange Room」と
夜中の3時半まで遊びまくって
本家フランク永井を呆れさせたその翌日。
午後5時に再びJ.C..オカザワの姿を
「神谷バー」で見ることができた。

いったいオメエは何やってんだ! ってか?
フン、ほっとけや!
あいや、失礼! 
親愛なる読者に向かって何たる言い草、
申し訳ないデス、反省しまッス。

そういやあ今は昔、南州太郎なんてコメディアンがいた。
「おじゃましまッス」、「反省しまッス」の太郎さん、
今頃どうしてるんだろう?
2年ほど前、TVの「水戸黄門」に出ていたらしい。
訃報を聞かないからご存命だろうが当年とって77歳、
アラン・ドロンと同い年のハズ。

同時期に活躍した東京ぼん太と早野凡平は
すぐ死んじゃったけど、この3人は好きだったな。
お笑い界も今じゃ吉本一辺倒。
日本の喜劇は時の流れとともに退化してんじゃないの。

そう、そう、連夜の浅草「神谷バー」である。
おっと、その前に昨日(15日)の午後のこと。
しばらく会ってなかった飲み友のK美から電話があった。
「ねェ、J.C.、浅草公園ってどこにあるの?
 『花やしき』のことじゃないよネ?
 川沿いのお花見する場所かな?」

オミャアはバキャか!
ハッキリ言ってこの者は馬鹿である。
名古屋人でもないのに手羽先を揚げたのが好物だし、
町の唐揚げスタンドの常連でもあるらしい。
しっかし、頭が悪いうえに味覚オンチときちゃあ、
お先真っ暗もいいところ、真っ当な男はつき合っちゃくれめェ。
「花やしき」は遊園地、花見するのは隅田公園だよ、ったく!

そもそも浅草公園は明治6年の太政官布告によって
浅草寺境内が浅草公園と命名されたことに由来する。
この公園を逆さまにして園公、そのエンコウが詰まってエンコ。
やくざ者が浅草をエンコと呼ぶ所以で上野をノガミというが如し。

「神谷バー」は編集者のK原サンとの打合せ。
談論風発しつつも生中を2杯やっつけた。
ちなみにここの中ジョッキは他店みたいにケチケチしない。
ほとんど大ジョッキに等しいのだ。
さすがは浅草を代表するビヤホールでリスペクトに値する。
おう、おう、ヨソもしっかり見習えよ!

お互いあとが押しており、1時間少々で切上げた。
そこへ19時から席を同じゅうする予定のH社長からメールが飛来。
宴会が待ちきれず、一杯飲ってるからジョインせよとのお達しだ。
こちらも嫌いじゃないから零次会(一次会の前のこと)に
いそいそと出掛けて行ったのであり申す。

=つづく=

*「神谷バー」のデータは前回を参照してください