2021年8月3日火曜日

第2711話 京都の朝を思い出す

この日は呑ン兵衛オヤジ&リーマンの街、

港区・新橋で飲み処を探さねばならなかった。

2日後に酌友と一献傾けるためだ。

緊事宣下にあっては厄介な任務である。

 

その前に途中下車して昼めしといきたい。

候補が3店思い浮かんだ。

 

   神保町「共栄堂」のスマトラカレー

   東京駅・大丸「イノダコーヒ」の京ブランチ

   銀座5丁目「竹葉亭」の鯛茶漬け

 

ふ~む、甲乙丙つけ難いな。

食後、新橋へぶらぶら歩くつもりだから

神保町はちょいと距離がある。

銀座では逆に近すぎる。

しかも先日③ではまぐろ茶漬けを食べたばかり。

 

しばらく上洛していないから

つかのま京の風に吹かれてみよう。

渚ゆう子の「京都慕情」が脳内伏流水に乗って

流れてきたが最近やたらと♪♪が目立つ。

そろそろ大阪の小姑がブツクサ言い出す頃、

今日は紹介を控えておこう。

 

メトロ千代田線を大手町で降り、

長い地下通路を歩いて八重洲地下街入口へ。

エレベーターで百貨店・大丸の7階に上がった。

ここへ来るのは12年ぶり。

雑誌に依頼されたナポリタン特集の取材で訪れた。

もっとも当店はイタリアンと称する。

 

通常、一人客は窓際のカウンターに通される。

眺望はよいものの、

雰囲気は京都・道祐町の本店に及ばず。

本店にも10年は行っていない。

最後の訪問時はビールとビーフカツサンドをいただき、

シアワセな朝をテラス席で過ごした。

 

京のブランチセットをアイスコーヒーでお願いする。

ミニオレンジジュース、大きめクロワッサン

ソーセージ2種(プレーン&ハーブ)、

もも肉かボンレスのハム1枚、ポテトサラダ、

オムレツに近いスクランブルドエッグ、

生野菜(グリーンアスパラ・ミニトマト・キャベツ)、

といった陣容は特筆するほどではなくとも

上質かつセンスよく、金1700円也。

 

満足の昼下がりを銀座に向かう。

ちなみに東京大丸は

東京駅の八重洲口にあるのに地番は丸の内。

外堀通りの西側まで千代田区丸の内なのだ。

間違えて皇居側に出てしまったら

丸ビルか新丸ビルでお食事をどうぞ。

 

いや、それにしても暑いな。

 

「イノダコーヒ 東京大丸支店」

 東京都千代田区丸の内1-9-1

 03-3211-0033