2021年8月24日火曜日

第2726話 フォーミー&クリーミー

この日の午後は文京区・湯島。

昼めし処を求めて天神下周辺を物色していた。

ふと目についたのは「やきとん あおい」。

存在は知っていたが、ん? 昼から飲めそうだだゾ。

 

入ってみると、オネバさんのワンオペ。

先客はオッサン二人連れで卓上にホッピーあり。

黒ラベルの生を告げて品書きを手に取った。

カシラを塩、レバーとキク脂をタレでお願いすると、

当店はタレの代わりにニンニク醤油。

ちなみにキク脂は豚の小腸壁に付いた脂身だ。

 

ジョッキの泡立つフォーミー・ビヤ(foamy beer)は

落ち着くまで5分かかり、半分飲んで即お替わり。

5分もボーッと待ってたひにゃ、チコちゃんに叱られる。

滞空時間30分足らずで2軒目を目指した。

 

昼飲みならば、上野へ上野へと身体はなびく。

読者に飽きられ、呆れられるのは不本意ながら

no other choice お察しくだされ。

 

先日遠来の友と飲んだ「かのや」を再訪。

ホテル勤めのヤングカップルと出会った居酒屋だ。

すかさずドライの大瓶と

前回気に染まったカニクリームコロッケを―。

 

そおっとグラスを満たしてクイ~ッ。

やはりビールはホームレス、じゃなかった、

フォームレスに限るわ。

 

そういや最近、ホームレスに罵詈雑言を浴びせた、

メンタリストなどとワケの判らぬ商売の愚か者がいたが

あの手の生きものこそ、この惑星から消えてもらいたい。

正真正銘の“絶滅希望種”がアヤツ。

けっ、バカがっ!

 

カニクリコロを2個平らげ、黒霧島のロックに移行。

メニューを見やりながら、

何気なしに海老とマカロニグラタンを追加した。

普段はまず注文しない料理である。

 

結果としてコレが悪くなかった。

カリカリに焼かれた表面が香ばしい。

理想はビールだけど、芋焼酎にも順応する。

 

でも食べながら思うなァ、クリコロ&グラタンなんて

本人の意に反して叩かれちゃった、

「サンデー・モーニング」の張サンじゃないけど、

嫁入り前のお嬢ちゃんみたいなモン食ってるヨ。

フォーミー・ビヤのあとは

クリーミー・フードと来たもんだ。

 

それにしても今の世の中、うっかり口を滑らせたら

トンデモないことになっちゃうねェ。

冗談を冗談と受け止めない輩が世にはびこり過ぎてる。

アソビのないハンドル握ってるみたいで

安心・安全の運転なんか出来っこないヨ、まったく。

 

「やきとん あおい」

 東京都文京区湯島3-42-3

 050-5494-6375

 

「かのや」

 東京都上野台東区6-9-14

 03-5812-7710