2022年6月3日金曜日

第3029話 対馬のあなごを食べ比べ

 日頃から新聞に折り込まれたチラシ類には
一目もくれず、即刻、反故としているが
その朝は虫が報らせてくれたのだろう。
ある1枚に目がとまった。
成城石井の長崎離島フェアである。

新上五島・五島・壱岐・対馬の物産展だ。
中でも強く惹かれたのが対馬産の黄金あなご。
折詰は2種類あって
① 黄金あなご寿司~煮付・炙り・刺身の食べ比べ
② 黄金あなごづくし~煮付・炙り・刺身・穴胡巻
目を奪われたのは刺身であった。

この国では穴子の刺身がほとんど食されない。
習慣がないのだ。
ところがお隣りの韓国はメチャクチャ食べる。

もう30年も前になるが
釜山の海岸沿いの屋台で初めて食べた。
いくつも並ぶ屋台が軒並み穴子刺しを
提供しているのには度肝を抜かれたものだ。
目の前の対馬付近で大量に獲れたものだろう。

思い起こすと、日本で食べた記憶は
帝国ホテル内の「鮨源」、
根津のカウンター割烹「田すけ」、
この2軒のみである。

成城石井の店舗リストをチェックする。
ハナから成城本店に出向くつもりはない。
近いのはJR上野駅構内だがフェアを扱っていない。
大型の10店に限られる。
みな遠いなか、東京ドームラクーア店だけが近い。

数日前に松戸の「大八北珍」で
あなご丼を食べたばかりなのにもうまた食べたい。
往きはテクテク歩いた。

目当ての黄金あなごはともに税込み1394円。
買い求めた食べ比べは3種3カンの計9カン。
ついでに化学調味料不使用の
高野豆腐&がんもどき煮を晩酌用に。
帰りは文京区のコミュニティバス・Bーぐる。

羽田・野島・松島など、
国内の名だたる産地に比べ、
対馬産はかなり大ぶりのハズだが
そうでもなかった。

生わさびをすりおろして
「いや、美味いねェ」
タモリの本麒麟みたいなモンだねェ。
3種、甲乙丙つけ難いが
やはり希少なぶん、生の刺身が一番。
有り難味が違う。

フェアは6/9(木)まで。
都内では本店のほか、
大井町・池尻大橋・自由が丘・
等々力・自由が丘・浜田山店などで
開催中につき、惹かれた方はどうぞ。

かく言うJ.C.、翌々日には
また買いに行っちゃいました。
期間中、なんかもう1回行きそう。

「成城石井 東京ドームラクーア店」
 東京都文京区春日1-1-1
 03-5805-0032