2022年8月3日水曜日

第3072話 リユニオンは鮎づくし (その2)

深川は門前仲町の「ますらお」。
レバフライがいただけない。
筋切り不十分で食感が悪い。
レベルの高い当店は何を食べても美味しいが
初めてはずされた。

サルが木から滑り落ちたり、
カッパも川で溺れたりするから
こういうこともたまにはあるよネ。
申し訳ないが
レバにはほとんど手をつけられなかった。
おっと、そろそろ時間だ。

18時ちょうどに赴くと
すでに総勢4人がカウンターに横並び。
時間厳守の精神が行き届いている。
って言うかァ、単にヒマなだけなんだねェ。
遅ればせながら一同と生のグラスをカチン。

すでにコロ助に感染したものの、無症状だったり、
本日の参加を見合わせたりしたメンバーもいたが
みな大事に至らず、楽しい日々を送っている様子。
何よりである。

丸盆に配された先付けの内容は手前から時計回りに
枝豆・鮎うま煮・小鮎開き唐揚げ・
川海苔の炊いたん・子うるか。
小粋な組み合わせだ。

続いて豪華なお造り。
鮎背越し・真鯒(まごち)・真子がれい・
甘海老・とり貝・かつお・本まぐろ中とろ。
かつお&まぐろは分厚く切りつけてある。
おろし立ての生わさびがたっぷり添えられた。

コースに組み込まれたお造りは
おざなりなケースが少なくないが
「天竜」はまことの真剣勝負。
サカナたちが実に活き活きとしている。
背越しを外さない点はさすがだ。

若鮎の塩焼きは2尾パー・パースン。
身に余るシアワセを蓼酢でいただいた。
天竜川の中流域で捕獲されたものだという。
素焼きの小鮎を浮かべた酢の物。
稚鮎の天ぷらと来て、鮎の炊き込みごはん。
丁寧な香の物と鮎出しの味噌椀で締める。

「愛遊割烹 天竜」の真骨頂を満喫した。
深酒はしなかったが、お代は一人一万円とちょっと。
お値打ちとしか言いようがない。
目黒区・五本木にNY由来の和食店があるとのことで
次回の会合は其処に決まった。

てなこって21時にはお開き。
二次会もなく、年寄りの集まりは
潮の引きが早くていいよネ。
ほうら、帰りの車内にライチャス・ブラザースの
「引き潮(Ebb tide)」が流れてきましたヨ。

「ますらお」
 東京都江東区富岡1-5-15
 03-5809-8256

「割烹 天竜」
 東京都江東区清澄3-3-28
 03-3630-8850