2022年8月25日木曜日

第3088話 ミュンヘン名物 白ソーセージ

今日は7週に1度の理髪日。
軽いランチにガス注入を兼ね、
嫌いな街、新宿に乗り込んだ。
サクッと飲んでつまめる、
ジャーマン・パブの情報を得たからネ。

思い出横丁南側の小ガードをくぐり、
駅ビル・ルミネの地下にもぐった。
すぐ右手にFOOD POCKET なる一画がある。
此処に信州そば「本陣」と
「ベルク」が相対していた。

入口のフォトメニューを念入りにチェック。
おっと、好物の白ソーセージ、
ヴァイスヴルストがあるじゃないの。
このミュンヘン名物が
1本390円+税は良心的な値付けだ。

あれは1997年の夏。
ミュンヘン市庁舎近くのレストランで
初めてこのソーセージを食べた。
添えられたハニー・マスタードと
細挽きのきめ細やかさが深く舌に残った。
以来、J.C.はウインナーすら細挽き派。
太挽きをあまり好まない。

時はさらにさかのぼり、1971年春。
初めての欧州旅行でハンブルグ、
ハイデルベルグを経てミュンヘンに入った。
当時は貧乏学生の貧乏旅行。
レストランなど夢のまた夢でありました。

どこでももっぱら中央駅や街角の廉価なスタンドで
ソーセージとじゃが芋ばかり。
あとはレバーケーゼ(レバー入りソーセージ)。
それでも、ソ連経由の旅につき、
北欧とドイツの食事はとても美味しかった。
ビールだけは欠かさずにタップリ飲んだしネ。

さて「ベルク(丘)」。
サッポロ樽生のラージとヴァイスヴルスト1本。
締めて924円を支払い、
ヴルストはこれから茹でるってんで
ポケベルを手渡される。

出来上がりは両側に取っ手の付いた、
タースカップの中でとぐろを巻いておった。
ヒタヒタの透明なスープには細かく刻んだ、
トマト・ピーマン・アーリーレッドとレンズ豆。
ほとんど味がないから
スープというより茹で汁ですな、これはー。

ヴルストはとても良いデキ。
この店は間違いなく使えるゾ。
これからは好きでもない新宿を
ちょくちょく訪れそうな予感がしています。

「ベルク(BERG)」
 東京都新宿区3-38-1ルミネエストB1
 03-3226-1288