2023年7月14日金曜日

第3318話 タンメンに化調はつきもの

谷中銀座を抜けて夕焼けだんだんを上り、
しばらく行くと左手に「花家」が見えてくる。
甘味と食事の二刀流は恰好のお休み処で
界隈の人気を集めている。

すぐ隣りの「あづま家」と並んで
”谷中の双生児”さながらだったが
そちらが最近、閉業してしまい。
売上が倍増したかどうかは存ぜぬものの、
人気に拍車がかかったことは確かだ。

2年に1度くらいのペースで利用しており、
先日は初めてタンメンをいただいた。
鶯谷駅前の行きつけ中華のタンメンは
野菜の量が半端じゃなく持て余す。
その点「花家」のソレは手ごろにして手軽。
子どもやお年寄りにもジャストのサイズだ。
もの足りない若いリーマンは
餃子をプラスすればよい。

実はこの餃子が当店の一番人気。
日暮里餃子定食(880円)は
”あらかわ満点メニュー”と称し、
荒川区のの女子栄養大学短期学部とのコラボ。
中華料理屋を中心にこの合同作業はよく見かける。

さて、そのタンメン。
サイズはよくとも食後に残る化調感が気になった。
以前、ラーメンを食べた時に
そんな感じはなかったから
タンメンに限ったことなのか
それとも店の味付けが変わったのか、
判断に苦しむこととなった。

気になって翌週再訪し、ラーメンのつもりが
値段に惹かれてワンタンメン。
なぜかラーメン・ワンタン・ワンタンメンが
みな同値の650円と来たもんだ・
こんな店はほかに記憶がない。

化学の力に頼らず、とても美味しかった。。
殊に青みの絹さやがまことにけっこう。
J.C.はラーメンの青みに相当敏感。
わかめ=失望 小松菜=納得
ほうれん草=欣喜 絹さや=雀躍
となってゆくのだ。

好みのアッサリ系ラーメンが食べたくなったら
「花家」に来ることにしよう。
やはり化調はタンメンに限ったものだった。
一件落着に一安心の巻でした。

「花家」
 東京都荒川区西日暮里3-2-2
 03-3821-3293