2023年7月26日水曜日

第3326話 蘇えっていた「吉宗」(その1)

今宵は銀座へ出た。
松尾和子&和田弘とマヒナスターズの
「銀座ブルース」を口ずさみながらネ。

♪  今宵更けゆく銀座 たのしい街よ
  ふたり消えゆく銀座 夜霧の街よ ♪

前にも書いたが女性とのデュエットで
「銀座の恋の物語」や「東京ナイトクラブ」を
歌うのは愚の骨頂。
モテないオッサンの典型例となってしまう。
言われてハッと口に手をあてた、
ご同輩も少なくないんじゃないのかな。

その点「銀座ブルース」はバッチリ。
相方の胸に貴方という男が深く刻まれる。
殊にスナックのママなんかには効果的。
彼女は二度と貴方を忘れまい。

それはともかく銀座、座座、銀座、たそがれの銀座。
ここでロス・プリモスなんか持ってきたら
浪花の小姑にこっぴどい目に合わされるのでやめとく。
そう、今宵は先週ご登場願ったE美子ママのお店に
初見参の予定なのだ。

その前の下地造り。
西銀座の8丁目界隈を徘徊するも
なじみだった店は半数も残っちゃいない。
哀しむべし。

銀座ナインに潜ってみた。
すると以前、おでん屋だったところに
トンデモない店舗が入っていた。
旧知の「吉宗」である。
これは「よしむね」ではなく、
「よっそう」と音ずる。

長崎料理店「吉宗」は蘇っていたのだ。
銀座通りに面したビルの地階にあったが
閉店しておよそ3年。
’21年11月に再開したそうだ。

旧「吉宗」はいくたびも利用した。
デートより接待が多かった。
招いたのはほとんど女性ディーラー。
名物料理の茶碗蒸し、蒸し寿司、
皿うどんは女性たちの大好物だからネ。

思わぬ場所で再会をはたし、
一も二もなく
「いらっしゃいませ~!」となりました

=つづく=