2023年9月21日木曜日

第3367話 上野の「古城」は サザンのイメージ(その2)

間口の狭い、細い階段を地下に降りてゆく。
すると、何でこんなところにこんなに広い空間がっ!
これには少なからず驚かされた。
シャンデリアにステンドグラスがゴージャス。
「古城」というと昭和歌謡のファンなら
三橋美智也のその名も「古城」を思い浮かべるハズ。

♪   松風騒ぐ 丘の上
  古城よ独り 何偲ぶ
  栄華の夢を  胸に追い
  あゝ 仰げば佗し 天守閣 ♪
   (作詞:高橋掬太郎)

ところが、そうじゃないんです。
当店のイメージはサザンの「HOTEL PACIFIC」。

♪   森に眠る 古城のように
  夢ははるか 蜃気楼
  さらば青春の ステージよ
  胸がJin-Jinと疼く
  だのに太陽は もう帰らない To me
  何故 砂漠のように
  心が渇くでしょうか
  エボシ岩を 見つめながら
  夜霧にむせぶシャトー   ♪
   (作詞:桑田佳祐)

そんな雰囲気の中、ボックスに腰を沈めて
モーニングのBセットをお願いした。
内容は6枚切りバタートースト1枚、
ハードボイルド・エッグ、
トマト・きゅうり・キャベツのサラダ、
ホットコーヒー。

ハムエッグやサンドイッチのセットもあったが
昭和のモーニングにふさわしいのはゆで玉子だ。

運んでくれたウエイトレスに
「お店はいつ頃からあるの?」
「1963年みたいですが
 翌年の東京オリンピックの説もあって
 誰も正確には判らないみたいです」
「ふ~ん、そうなんだ」

彼女カウンターを振り返って
「あの眼鏡の男性のお父さんが始めたんです」
「それじゃ、彼は二代目?」
「そうです、そうです」
「でもって、アナタが奥さん?」
「ちがいます、ちがいます。
 単なるアルバイトです」
「そうなの? 可愛いネ」
「あっ、ありがとうございます」

ずいぶん和めたモーニングでした。
やっぱ、サザンのサテンのコーヒーは旨いや。

「古城」
 東京都台東区東上野3-39-10
 03-3832-5675