2023年9月29日金曜日

第3373話 小さなお店に いきました (その1)

♪ ご無沙汰しました 三年ぶりね
  ペンをもつ手が 
  震えています 震えています
  このたび横浜関内に
  小さなお店を もちました
  昔のよしみに おすがりします
  力になって いただきたいの ♪
   (作詞:星野哲郎)
  
黒沢明とロス・プリモスの
「小さなお店をもちました」は
1978年秋のリリース。
前年の「夜の横浜泣いてる私」、
翌年の「ぬれて横浜」と合わせ、
横浜三部作とJ.C.は勝手に呼んでいる。

この曲を披露したのにはワケがある。
実はこのたび、本当に久しぶりに
訪れた店があった。
昔は毎月のように顔を出していたのにー。

♪ ご無沙汰しました 七年ぶりね
  箸をもつ手が
  震えています 震えています
  このたび浅草管内の
  小さなお店に いきました
  昔の料理が 残っています
  力をこめて いただきたいの ♪
   (作詞:J.C.オカザワ)

最後におジャマしてから
7年の月日が流れていた。
観音裏の「ニュー王将」である。

ストックホルム在住の旧友、
S水クンが急遽、帰国して来て
ひと月近くも浅草に滞在するという。

ついては安くて旨い店に
連れてってくれと言うんで
同じくクラスメートのN田クンを誘い、訪れた。

ドアを引くと
ママのタエちゃんの笑顔が待っていてくれた。
旧交を温めるが如くに手を握る。
マスターのヤッちゃんともハンド・シェイキング。
二人は元気で変わらぬが
7年の歳が変えたのは彼のヒゲ。
真っ白である。

特等席に収まって
黒ラベルのジョッキをガツンと合わせた。

=つづく=