2024年1月1日月曜日

第3439話 年の瀬の 築地と銀座を ハシゴする (その1)

おめでとうございます。
本年もご愛読、よろしくお願いいたします。

さて、一年を振り返る年の瀬。
浅草・吉原方面はすでにクリアしたので
銀座・築地方面をカバーしておきたい。
築地は大晦日でもだいじょうぶ。
問題は銀座だ。

狙いを定めた「三州屋本店」に電話を入れた。
感じの好いオバちゃんが
「大晦日の18時までやってますよぉ」
「ええっ、大晦日まで?」
「そうですよぉ」
「それじゃおジャマしますネ」
「ハ~イ、お待ちしてま~す!」
てなもんや三度笠。
それにしても元気で明るいオバちゃんだ。

よしっ、銀座は確保できた。
まず築地からやっつけよう。
都営大江戸線を築地市場駅で降りた。
早くも何やら不穏な空気が漂っている。

場外市場に足を踏み入れて言葉を失った。
松田優作じゃないが
「何じゃ、こりゃあ!」
今まで何度も何度も訪れている場所ながら
これほどの人混みを目にしたことは
ただの一度もない。

阿鼻叫喚の光景に思い出すのは45年前の夏。
隅田川の花火が長いブランクの末に
復活した1978年である。
あのときの吾妻橋の橋上が
まさにこんな感じであった。

とにもかくにも前に進むのすら困難。
芋を洗うなんてもんじゃなく、
芋と芋とがギッチギチのマッシュドポテト状態。
どうにか築地魚河岸小田原棟までたどり着くが
ここもまた押し合いへし合い。
3階のフードコートに階段で上がったものの、
どの店も長蛇の列である。

早々に脱出を図り、
築地本願寺向かいのエリアに逃れる。
ところがこの辺りまで人は押し寄せていた。
路上にあふれるというほどではないにせよ、
鮨屋・そば屋・とんかつ屋の類いは
すべて列・列・列、これを強烈の三倍増という。

殊に度肝を抜かれたのは食鳥鶏卵店の「宮川」。
みんな何処からやって来たの?
というほどに並ぶ人々の数は200人を超えている。
はるか彼方のイタリアン、
「八十郎」の前にまで達しているのだ。
年末の鶏肉専門店は混み合うが
まさかこれほどとはー。

=つづく=